pagiのモラトリアム続行中

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自称ファッションヴィクティムのpagiの生活

赤羽39

2005-11-05 | music
昨日ようやっと聞いた。発売日にちゃんと買ったのに。
そうしたらすげえかっこいいではないの。
ライブでよく聴いた曲いっぱい入ってて正直新鮮味はないものの、
聴けば聴くほどしみじみとかっこいい。
ピーズはエエなあ。じんわりとエエなあ。

大好きなtheピーズ。ものすごく久しぶりの新譜赤羽39。

あまり詞のこと書くの苦手なんだけど、敢えて書いてみる。
ひとりよがってかっこ悪いけど、ちょっと語ってみよう。

ピーズの詞ってすごく内省的なんだけど、
ともするとそういう詞世界ってナルシズム入るよね。
でも不思議と昔からはるさんの詞は客観的で視線が冷めていたりする。
だから感傷的ではないんだけど、昔はその分裂ぶりに却って痛みを感じたりしていた。
でも復活後は一味違うんだな。
もうこれしかないやって、腹据えて音楽活動してるのがわかるんだ。
詞世界も内省の時代を軽く飛び越えてしまった。
歳ももうすぐ40歳。かっこいいことを歌うことへの抵抗感はまだ残っているだろうけど、
世間へのメッセージも歌にこめるようになってきたみたいだ。
今回のアルバムにも「クリスマスにすがってみんなで温めあおう」と平和を祈る
「クリスマス」という曲が収められている。
昔っから彼のラブソングは本当に優しいけれど、
おそらく台風の夜に作ったであろう「風の夜」では
「彼女は怯えているんだろうかー中略ーウソでも大丈夫だと頭を撫でてやらねば」というし、
「トばされたいのか手を繋げ」と言って、身勝手なスタンドプレーを叱ったりする。

私はこういう詞を聞くとすごくほっとする。
自分だけがいい思いをしようと画策する人間や持論をごり押しする人間が跋扈する中で、
こんだけ平和的な考えの人がいるっていうことだけでほっとする。
もうちょっとピーズが世間的に影響力があれば言う事ないんだけど、
残念ながら現実はそうではない。
それでも無力感を自覚しつつも声張り上げて世の中にメッセージを投げかけてる。
新人類とか言われた世代の彼がどのようにして今のように変化したのだろう。
その変化にちょっと感動してしまう。

私も、無力だけど、声は小さいけど言いたいことを言っていこう。
このブログが小さな発信源になればいい。

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