キャブレターのセッティングのお問い合わせで・・・。
実際に乗ってセッティングしないと本当の調子が出ないのではないか?
人間が乗る乗り物は人の感覚でセッティングした方が良いのでは?
シャーシダイナモでのセッティングは実際走行した場合と違うのではないか?
とお電話やメールでお問い合わせを頂戴します。
公道を走ってテストを繰り返してのセッティングは、趣味の範囲で個人でセッティングする場合でも・・・。
危険
他車への迷惑
歩行者への迷惑
制限速度の遵守
非常に反社会的ですし、同じ道を繰り返し走行しても同じデーターを取得する事は非常に困難です。
そこで、パワーを測定するシャーシダーナではなく走行シュミレーションが出来るシステムを考えました。
ADPSシャーシダイナモは、ローラーに掛ける負荷(抵抗)の設定を手動ではなくPC制御で掛ける事ができてます。
駆動輪が発生する力に対して、連続的に負荷を変化させ例えるなら上り坂を登っていく様なシチュエーションを
生み出すことができるので、このシステムに排気ガステスターなどを組み合わせる事で、実際の走行を行わなくても
加速中のエンジンの燃焼状態を確認する事ができます(力を測定しています)
一見すると・・・他のシャーシダイナモと同じように、ADPSシャーシダイナモもただローラーの上でタイヤが
回っているだけに見えますが、その上ではローラーに掛かる負荷を制御してるので、
実際の走行を再現し、実走行では安全面や、道路の事情などではとても行えないようなテストも繰り返し行えて、
最高回転数ピッタリ(任意設定可能)の領域での燃焼状態の確認したり、
3000回転なのにスロットルが全開のシチュエーションを安全に生み出す事ができたりと、
負荷設定が自由に行えるため、様々なテストが行えます。
このシステムを開発した事で。
各社のアフター商品開発試験テスト
ガス検前の事前測定
マフラー良否判断テスト等
電装部品テスト
燃費テスト
上記の測定を仕事として今まで多々お受けしています。
そして最初の記載のキャブレター調整などの燃調調整の話に戻りますが、
シャーシダイナモテスターにて燃焼状態(空燃比)を、ある程度適正値に仕上げてから、
実際の走行した時に、セッティングの不良による道路上での問題は回避できますし、
また、セッティングやエンジンの調子の良し悪し。フィーリングの変化を確認する事が
より具体的に、そして明確に判断する事ができ、尚且つ、今の現状からどう変化させる指針も
つかみ易く感じます。A/Fの数値だけでは調子の良さは出せない事は感じますが、
でもガソリンを燃やす以上は理論的な事柄なので、数値の把握は重要です。
より正確なセッティングデータを作りこむ事で、そのデータをベースな基本にし
車両やエンジンの個体差に対応し、そしてお乗る方ライダーの好みを上積みすることで
よりバイクの楽しさを引き出しつつ、季節や標高が変わっても、シチュエーションが変化しても
なんら問題の無いセッティングを出す事が可能なシステムを用意してセッティングを行っています。
良かったら一度、作業施設、テストルームを見にいらして下さいネ~★。