FCRキャブレターの取り付けの際やセッティングをご依頼頂く時に・・・。
【エンジンの状況を確認させて頂く為に、排気ガスを測定させてください】とお願いします。
また、排気ガステスターの数値で何が判るのか?と良く聞かれることがあります。
ゆっきは・・・2級ガソリンの資格取得の際に勉強したはずなのですが・・・。
申し訳ない。
雰囲気で悟って頂けると幸いですw < ふんいきだよぉ~
排気ガステスターで排気ガスを測定して場合の数値のご説明です (かなり大雑把です)
左側の一番上の数値 【 CO=一酸化炭素 】
これは冬の時期に多く聞く機会があるかと思いますが【一酸化炭素】の数値になります。
燃料が燃焼した際に酸素が足りていればCO2になります。
COが多く出た場合、酸素が足りずに炭素(C)が不完全燃焼した場合だと考えられます。
左側の二番目の数値 【 HC = 炭化水素 】
HCは炭化水素です。
この数値の検出は不完全で燃焼できなかった混合気がそのまま排出される数値です。
経験としては数値が大きく出てしまう傾向がある車両は、エンジン内部パーツの不良が見られ、
たとえば、エンジンの圧縮が低下してる場合や、エンジン作動部や点火の不良による燃焼がうまくいかない場合など。
パーツの消耗や磨耗などの経年疲労や、エンジン内部の異常状態にある車両に数値の悪化が見れます。
左側の三番目の数値は 【 CO2=二酸化炭素 】
ガソリンが燃焼した、代謝によって発生します。
ガソリンが完全燃焼した場合、排出するのはCO2(二酸化炭素)とH2O(水蒸気)です。
CO2の数値が多ければ燃焼効率がよく、燃焼しているという事になります。
右側の一番上の数値は 【 AFR= 空燃比 】
混合気における空気の質量を燃料質量で割ったものでです。
燃料が空気と混合して完全燃焼する数値はストイキ付近(14.7)と言われています。
その他に、出力空燃比(12前後)もあり、それぞれのシチュエーションに合った空燃比があります。
ストイキ付近(14.7)より濃い状態をリッチ。ストイキ付近より薄い場合をリーンと言います。
シャーシダイナモとの連携して、後輪タイヤに負荷を掛けて燃調を確認することで
実際の走行と同様なシチュエーションでのエンジンが必要とする燃料と空気の割合を確認できます。
右側の二番目の数値は 【 LAMBDA=ラムダ】
排ガスに含まれる酸素濃度(O2)の数値になります。
ラムダ(λ)は、化学量論的な空燃比を示すものでエンジン燃焼室内の空気と燃料の重量比です。
λ=1が成り立つとき理想的な燃焼状態とされ、供給される空気は不足も過剰も生じません。
λ< 1では空気量不足(リッチな混合気)、λ> 1では空気量過剰(リーンな混合気)となります。
かなり大雑把ですが・・・。
BMW airheadでも 国産車・外車でも排気量が大きくても、小さくても
排気ガスの成分から推察しての燃焼状態の良否判断は排気機構から出る排気ガスから判断できると思います。
エンジンが良好で燃調を調整した車両の場合の排気ガステスターの数値。
CO・HCの数値も良好で、燃焼が良好なのでCO2の数値も良好です。
一方こちらの車両はエンジン内部に大きな問題を抱えているために
未燃焼のガス(HC)が多く排出されています。
エンジンが良好な場合、負荷がない状態での燃調と 負荷が掛かっている時の燃調のそれぞれ
必要な燃料は同じメーカーで同じ車種でも違います。
大切なのは、エンジン内部状態やキャブレターの状態が今どんな状況か?方向性の把握です。
エンジンの組立公差等によるエンジンの個体差や、排気デバイス(マフラー)などでも
出てくる排気ガスの成分が異なり、高性能な排気ガステスターで計測した数値を
どの様に車両の調子に反映していくかが、キャブレター調整の真髄だと感じて作業をしています。
ですが、数値を良くすることに固執せずに、走行時のフィーリングも大切です。
排気ガスと連携している、弊社のシャーシダイナモについての詳しい事は。
http://amsfujii1973.web.fc2.com/adps.htm
ご興味がありましたら見て下さいネ~★
<大雑把な雰囲気だけですけど・・・どうでした? by ゆっき
ゆっきが先代から、繰り返し聞いた内燃機関と燃焼についてを書かせて頂きました
これ書くのに父さんの参考書見ちゃったヨ~ テヘっ!