Minstrel

流離が人生

Trimmer Table

2008-07-21 23:50:02 | DIY
日曜大工のためにネットサーフィンしていたら、とあるHPでプロの木工職人の方が

「木は動くもの。一刻も早く塗装してください!」

とお言葉を目にしました。なんとなく意味は分かりますし、そうしなければならない理由も理解できます。

しかし、私はわざと塗装に関しては敬遠してきました。私は職業柄、色には大変うるさいのです。印刷してあるものを見るとその色が CMYK の何%で構成されているか見ただけでおおよそ判定できるまでにはなっております。

その昔は写真加工での減力液で10%の網点を7とか6%に落としていた時代からこの業界にいますので、色に関してはかなりシビアです(笑)



以前、しかたなくイラストを自分で書くことになったときのこと。色を選択しているときにスキャナで撮ったときの色を考えながら選択している自分に苦笑したことがあります。


趣味で始めた木工ですが、塗装に関しても奥が深くこれだけでジャンルが確立されるくらいのでは? と思うくらいにいろいろあります。しかも塗料の代金は電動工具に継ぐ高さで、椅子クラスの塗料代は、下地剤、上塗り、少し凝ると中間にも塗料となり、1,000円~1,500円くらいかかってしまいます。木材の材料費から塗料まで足すと下手をすると買ったほうが安かったり(笑)しちゃいます。


とはいえ、「一刻も早く」とプロに言われると…椅子に関しては体を預けるものですし、塗料を塗らなかったがために家族がケガでもしたら大変です。


とりあえず塗装に関しても勉強することにしました。

自分の中で「色に関してはこだわらない」という条件を出して…


練習ですので、まずは自分のモノから…ということで、最近天板が歪んできたように感じていた作業台から始めます。

一口に塗装といっても木工の塗装にはいろいろ種類があります。

「オイル仕上げ」とか「アンティーク調仕上げ」「ニス仕上げ」「焼き仕上げ」「カシュー仕上げ」「柿渋仕上げ」等、いろいろあります。


ホームセンターなどで塗料の料金を調べながら塗装方法を検討しますが、値段的・作業効率的・(作業の)安全性などを検討して「ニス仕上げ」。しかも「ニス」と「塗料」が一緒になっている「カラーニス(着色ニス)」にしました。


で、出来上がったものがこちら



なんとも下手糞な塗装ですね。ムラだらけです><

後から知ったのですが、カラーニス仕上げは上級者向けらしく、私のような初心者には結構ハードルが高かったみたいです。

「でも値段は一番安かったんじゃ~!」
とむなしく叫んでいる Amon です。






ジグソーの台が変形していたのは玄翁で修正はしましたが、直線切りの精度はあきらめました。カンナで地道に修正する道を選びます。

次の問題のあられ組みの治具(ジグ)ですが、これはルーター(トリマーの親分みたいな工具)用のジグが販売されています。4万~5万円が相場です。

「そんなモン買えるんだったら今頃苦労しとらんわぃ」
と愚痴をこぼしますが、実際高すぎますしこの治具、扱いがかなり大変らしい。

ということで別の方法を探します。


そうするとルーター(トリマー)台に取り付ける治具が自作できそうですが、トリマー台は……4、5千円。


……トリマー台から自作することにしました。



ネットで調べて10人くらいの先人の自作された台を見て自分なりにアレンジします。

廃材の12mmの合板を買い、3枚を合わせて天板にします。合板を合わせる時に選択に迫られます。

天板の出来上がりサイズに仕上げて合板を貼るか、貼った後で仕上げるか

「まぁ、ワシの腕じゃ正確に切れんのんじゃけぇ。3枚を切ってカンナかけるより、貼った後でやれば一回で済むから貼ってから仕上げよぉ」


この判断が正しかったのか そうでなかったのかは分かりませんが…


この段階では合板の四方の2辺のみの加工(買った時点で四方の直角・直線は正確に出ています。サイズに仕上げるために2辺を切ることになります。その2辺を正確に仕上げる)で済む計算だったのですが…

合板を木工ボンド塗りたくり合わせてクランプで締め付けます。あわせる段階で四辺とも正確に合わせたつもりなのですが、ボンドが乾いてクランプをはずすと板と板がずれています。

「?」
やり直そうにもきっちりくっ付いて剥がれません><

クランプで締め付けるときにズレていったのですが…いろいろ勉強させれます^^;

結局四方とも加工することになり、酷いときには丸一日カンナがけだけのときもありました。安物の小さいカンナしか持っていない私にとってはかなりつらい作業でした。


そして今日ようやくトリマー台が完成しました。


昨日の記事で「つづく」としたのは、今日トリマー台が完成して「あられ組み」治具も出来上がり、リベンジ作品を披露できる予定でしたのですが…

トリマー台の完成のみです><


完成の嬉しさに酔いしれ破材相手にトリマー加工を楽しんだり、一部不具合を修正したりしながら遊んでいると日が暮れてしまったのです。




あられ組みのリベンジはまだ先になりそうです。


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