阿見AC日記

阿見アスリートクラブで起こった出来事、試合速報、お知らせ、などなど

顔で走る

2013年01月21日 | 楠康夫 理事長
私の恩師、駒澤大学陸上競技部前監督

森本 葵(まもる)先生に聞いたことを思いだしました。

元800m日本記録保持者 

1964年 6月11日 1分47秒4 ドイツ

東京オリンピック、中距離800mでメダルを期待された、日本人で世界で戦える選手でした。

そんな先生が、

こんな話をしてくれたことを思い出しました。

『顔で走る』

先生が現役時代

日本国内のレースでは、スタートすると位置取りをどうするか思いきや、

俺のために、ちゃんとポジションをあけて皆が走っているんだよなと・・・

だから、俺は、そのポジションに行かないと、レースは始まらない。

国内では、簡単に勝てるようになった。

多少調子が悪くても『顔で走れた』


しかし、ドイツに留学、ヨーロッパでサーキット陸上の参戦をすると

森本葵の顔はなく、最初は、はじき飛ばされたそうです。

森本?しらねえな~と言う感じだだったそうです。

レースを重ねるに連れて、勝てるようになり、

ヨーロッパでも名が通るようになり、

やはり、ポジションが出来るようになったとのこと。

陸上競技には『顔』があるんだ。と・・・

話されたことがありました。


皆の期待に反しない、観客を魅了する走り、

レベルは違っても、確実に狙った試合では、ベストを出していける人こそ、

顔が出来ていくのでしょうね。

県でも、関東でも、全国、世界でも、同じなのです。


先生と少し箱根の打ち上げ会で話をしましたが

康成の事を気にされてくれています。

そんな、話の中で、

日本人の長距離選手の育成について

ケニアの選手などは、生活環境の中で細い体の中にあらゆる能力を常々磨いているのだと・・

日本人の細い体系とは違うのだと・・

日本人は、しっかりと筋力をつけて、それを絞り込んでいく、

そんなトレーニングを長年賭けてやっていかないと、益々、世界とは離されてしまうと・・・

日本人にあった、中長距離の育成法を話されていました。

世界で戦った、森本葵先生だから、言えること。

あの時代、まさに先生は、

日本人として並はずれた身体能力高さを磨き、絞りこんでいったのだと・・・

そう言われているのだと思います。

『顔を磨き』トレーニングをして
『顔で走る』レースで実績を上げて
『顔を作る』オーラが出て行く

そうすると、勝てるようになる。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。