蝉の季節が過ぎました

私信ですのでスルーしてください











































映画を見る・・・
小説を読む・・・
音楽を聴く・・・
漫画を読む・・・


同じ作品を見ても
その時の自分の状況によって
感じ方や思いが全然違う。


先日、読んだ吉田秋生さんの『蝉時雨のやむ頃』
ちょっと前に買っていたのに
吉田秋生と言う時点で読めなかった・・・

もっと言えば
のだめカンタービレはもうきっと読めない・・・

それはＹちゃんが好きで集めていたから
いつもＹちゃんから借りて読んでいたから・・・
一緒に思い出してしまうのがイヤで・・・

のだめ最高に笑えて面白いのにね・・・
千秋くんすっごいかっこいいのにね
一緒に大笑いしながら読んだよね？・・
今、読んだら涙が出てくるよ・・・
Ｙちゃん、どうしてくれる？

何を言っているんだろう・・・


『蝉時雨のやむ頃』は
家族の喪失と再生のものがたりって
帯にあるんだけど・・・
それがまたね・・・

Ｙちゃんもどこかで読んでるかなぁ～？



お通夜に来た人の多くに
『優しいいい人』と言われた三姉妹の父
でも
その父は三姉妹とその母親を捨てて
別の女性と出て行った

記憶の中の優しいお父さん
あたしたちより女の人を選んだお父さん

どっちが本当のあなたなの？お父さん

そういう風に
次女佳乃が考える場面があるのだけど
私もそうだな・・・
わたしが知っているＹ ちゃんと
今の状況が私の中でどうしても一致しない

ずっと姉御肌で面倒見のよかったＹちゃん
金銭面をはじめ色んなこときっちりしていたＹちゃん
とっても家庭と子供を大事にしてたＹちゃん
漫画や映画が好きで気が強いけど
涙もろかったＹちゃん・・・

だけど
誰にも内緒でいなくなってしまったＹちゃん
全てを断ち切って・・・
子供も家庭も捨てた
もちろん私も切り捨てたんだよね？

そこまでする理由はあったのだろうか？
１年ちょっとずっと暇さえあれば考え続けているけど
どれほど考えても私には全然、わからない・・・
私はあなたの何を見ていたんだろうか？

いつかこのグルグルする気持ちも
無くなる日がくるのだろうか？
思い出しもし無い日が来るのだろうか？


そんな事ばっかり頭を過ぎってね・・・
Ｙちゃんのことがなければこの漫画を読んで
こんな事思ったりなどしなかったのに・・・

去年の今頃は
まだすごく動揺中で
絶対変だ・普通ではないと思いつつ
ひょっこり事態が好転するかもなどと言う希望のようなものが
まだあった・・・

皆もそう言って励ましてくれたしね…
だからまだまだ気力のようなものがあったんだよ。
心配する気力が・・・

でも最近・・・
正直言うと疲れた・・・
具体的に何に疲れたのかと言われたら
特に何をしているわけでないから言えないんだけど・・・
疲れたよ・・・心が

それでもこうやって
たまにグチグチと書くのは
電話はしにくいだろうけど
ココになら連絡はしてくれるかも？という
捨てきれない望みと
気持ちを少しでも伝えたいからだけど
私のやっている事はもちろん
思いとか考えとかそういうの全て
無駄な事なんだろうなぁ・・・

逆効果なのかもね・・・


ウジウジグルグルするのは
本当にイヤなんだけど
考えずにはいられない
ああ・・・イヤだ・・・
囚われるのはイヤだ・・・

何かに依存できればいいのにね
大丈夫だと信じ切れたららいいのにね
そしたらもっと楽になれるのに

縁があって家族として生まれたんだから
こんな別れ方はやっぱり納得行かないよ。


いつか私たち家族も再生できるのかな？
それが誰かのお葬式ならつらいな・・・

それより
早くもう一度一緒に『のだめ』を笑って
読める日が来ることを切に願う・・・