話せば長くなりにけり
ミノック某所侯爵邸には
鐘楼が据えられており
警護の要となっている
だが、この鐘楼の足場は
ござと絨毯で支えられており
耐久性と雨漏りが気になる
なんとかして欲しいと相談され
ブリタニア建築界を興奮の坩堝に叩き込み中の
最新アイテム
敷床を持込み鐘楼の下に敷き
これで安心ですばんざーいばんざーいと
相成った
だが翌日
『親分、てぇへんだっ』
「どうした!」
『床が…床がっ!』
「消えたか?」
『その通り』
「やっぱりね~♪」
施工責任上
そのままにしておくわけにもいかず
大和野外スタックオブジェ第一人者、じみー氏と共に
ナントカするべく邸宅に乗り込む
この時
めろちゃんもいたのだが
「ねえ、ここまでこれると思う?(邸宅内3F)」
『無理だね』
という会話が囁かれていたことは伏せておこうと思う
家主は先に就寝し
やりたい放題の二人が作り上げたものは
激励こそ最大のメンテナンスである
まだまだっ
そういえば
寝る前に侯爵殿が言ってた言葉を思い出した
「明日目が覚めたら
エライモンが完成してるということですか」
謎のスチパン風味オブジェ完成
鐘楼は
どこへ行った…
今後この二人が
邸宅内出入り禁止にならないことを
祈るばかり