鳥も見ぬ遥かな海に
亡きアンチモネシアの伝説
Logにその名はなく 嗚呼…
鳥も寝ぬ不夜城の朝
あの歓喜に紛れて焼かれた
誰も知らぬ間に 嗚呼…
誰も知らぬ定かな過去に
あのアンチモネシアの海鳴り
人は応え生きていた 嗚呼…
誰も寝ぬ窓辺で星は
その隠喩を映して戸惑う
遠くから微かにただ淡々と来る
まだ在るまだ在ると呼ぶように
晴れない霧の奥に耳を澄ませ
まだ居るまだ居ると答えた
風も吹く偽造の空に
あの格子を描いた電信
目を奪う閃光 嗚呼…
風も止む警報の音
その沈黙を糧に始まる
人は応えず目を閉じる 嗚呼…
BGM 《アンチモネシア》 核P-MODEL