あめ*の優雅なUO生活

UOでのんびり暮らすあめぢすと*の優雅(?)な日常をお話します。

つれづれ。

2008-06-04 | Tedious diary
1 めくるめく展開に、じぇっとこーすたーのように、読み進んでしまう本。
はりぽたとか、ぐいんさーがとか、いしだいら氏の本とか。

2 自分の中で、もやもやと形にならない想いを、くっきりと象ってくれる本。
彼方の視線から読み解くような、辛らつでまっすぐな物言いのエッセイとか。

3 そして、読むのがもったいなく、読み終わりたくない本。
早く読みたいのに、手に取ることさえ惜しい気がする本。
ページをめくってしまえば、終わりがくることに早、胸を締め付けられ
るような。

今読んでいる本が、まさにその3番目の本。

どのページにも、淡々と美しく乾いたコトバが並ぶ。
登場人物には男女の区別さえも判然としない雰囲気があり、けれども
生活感がないわけでなく、各所に様々な惣菜やお菓子や飲み物のレシ
ピめく表記や、食事のシーンが描かれている。(ほんとに美味しそう!)

近未来だろうに、どことなく懐かしい未来を思わせる時代設定。
おそらく宇宙船、またはロケットであろう物を、単に【船】と呼ぶ。
(佐藤史生氏が描いた、【複合船】のいめーぢ。)
風景には、沙。

話の鍵としてでてくる、様々な図案の描写。細密な刺繍や編みの描写。
身に纏う衣装や、布の描写のしなやかさ。
鮮やかさを想像させる色彩の描写は、鳥や植物。

あと50頁ほどで読了してしまう。
ことさらに時間をかけて読んできたのに。
読み終わりたくない。


飲食店の駐車場の出入り口に咲いていた、矢車菊。

かさかさの花びらの質感と、この青!
この花を、王の棺に捧げた人は、どんな人だったのだろう。
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