「護られなかった者たちへ」2021年
震災後他人同士が家族のように寄り添うさま。
少女は大人になり…生活保護を支援する仕事に。
高齢の女性が生活保護を申請したが辞退。
そこには彼女なりの理由があった。
そんなことはつゆ知らず…。
そして生活保護申請に訪れるじゃない。
担当する者たちの言い草は妙に理不尽に聞こえる。
最後の頼みの綱なはずなのに…。
そうではないということを思い知らされる。
刑事も震災で妻と息子を亡くす。
息子はまだ見つかっていない。
そして奇妙な縁が刑事を救うことになるラスト。
餓死という死に方をした遺体が2件見つかる。
そこから浮上する犯人像。
ひたすら追いかける刑事たちがいる。
実行犯の思いは実行犯にしかわからないだろう。
メッセージには切なる思いが綴られている。
犯行へと駆り立てたられた出来事。
身につまされる…経験した方は多々いるだろう。
弱者には差し伸べられる術があってないようなものが。
制度というものは誰のためにあるのだろう。
中山七里さん原作。
映画の力が何かを動かすきっかけになって欲しい。