さっき見たカエルは二度嗤う

ちょっと一言いいたい、言っておかねば、ということども。

●ジャッキーチェン出演もむなし不明CMーVISA

2007-10-21 22:42:13 | ●CM放談
またしてもVISAである。
どうして、こう、わからないことをしてしまうのか。広告主と、広告代理店と制作プロダクションと、多くのスタッフが関わってできていくのがCMだが、誰も疑問に思わないのが不思議なくらいだ。

ジャッキーチェンが突然北京オリンピックに行きたくなり、オリンピックにいくために、卓球やサッカーの選手になるべくすぐに特訓を始めるが、結局ダメ。そこにスーパーで、「もっと簡単な方法が、ありますよ」。それ以外は一言のナレーションもなく、忙しそうな音楽が流れるだけ。そうしてジャッキーはVISAでオリンピックチケットを買って北京へ。ところが、会場の席の前にバスケットボールの巨大な選手がいて、よく見えない。そこでジャッキーお得意のトリッキーな技を使って、巨人の前の席にするっとはいって、競技を観てご満悦という流れ。

これはいったい何が言いたいのか。わかるヒトは手を挙げてください。

最後のメッセージは「VISAさえあれば」あのう、ジャッキーはもともとVISA持ってるんですけど。
そのカードで、サッカーボールを買ったりしてるんですけど。
選手になって行くより、観客として行った方が楽ですよ。ということらしいが、それとVISAカードと何の関連があるのか。
VISAがなくたって、DCカードでチケット買えば、北京に行ける。

ジャッキーはもともとVISAカード持ってる訳だから、使い方がよくない、ということなのだが、それでは全体としてのCMメッセージとの関連性がなくなってしまうではないか。
そうではなく、本当にいいたいのはVISAインターナショナルは北京オリンピックの公式スポンサーです、ということだろう。だったら、こんな入り組んだ誤解の多いシチュエーションやお話をつくらず、シンプルな表現にすればいい。このCMでは、そんなVISAの思惑は全く伝わってこない。

ついでに言えば、これよりひとつ前のシリーズで観月ありさ出演の世界通貨というのがあったが、これは言いたいことがそのまま表現されていてストレートにつたわるものであったが、皮肉にも落ちがあまりにはっきりしたものだったので、一回か二回観れば十分なものであった。そのため、何度もみさせられたのは苦痛でしかなかった。それは誰も同じであったと思う。

リチャードギアのは偽善者のおせっかいを描いて女の子と消費者の反発を買い、観月ありさのはわかりきった落ちを何度も観させる苦痛を与え、今回のジャッキーでは不可解な気分にさせられただけで、いずれもVISAカードの必要性を微塵も感じられなかった。

作るCMことごとくはずれるVISAはいったい何を考えているのでしょうか。
わかるヒトは挙手願います。


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