しらつゆ
白露に 風の吹きしく 秋の野は
つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
詠んだ人・・・文屋朝康(ふんやのあさやす)
詠んだ人のきもち・・・草葉の上にある白露に
しきりに風が吹きつけている秋の野原は
ひもでつながれていない玉が
散りこぼれているようだなあ。
玉・・・ここでは真珠のこと。
この時代、真珠や宝石に
ひもや糸をとおして飾りにしていた。