komaの こまごまひとりごと

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「那由他」佐々木淳子

2016年09月03日 | イラストなどなど

               

「那由他」佐々木淳子(週刊少女コミック 1982年6月~1983年1月)

 連載第1回目を読んだときのドキドキと、わくわく。
 ハンパないときめき感が、忘れられません。こんなのが読みたかった!って、心から思いました。

 

 ごくふつうの平凡な少女だった那由他。偶然出会った少年を家にかくまうが、彼が頭にはめている輪には不思議な力があった。
 那由他自身がその輪をはめたことにより、平凡な日常はこわされ、謎の宇宙人との闘いに、いやおうもなく巻き込まれ・・・。

 テレパシー、テレポートなどなど超能力満載。宇宙人、宇宙船、謎だらけの敵がうじゃうじゃ。
 頭にはめる輪っかのアイテムの魅力。超能力戦に加え、銃撃戦のアクションもあり。

 当時、流行していた要素を全部つめこんで、なおかつすごいのは、これが純粋なSFだってことです。
 キャラが描きたいための話ではなく、SFが描きたかったんだとわかる。
 ラストは宇宙規模まで話が進んでしまいます。
 これで単行本3冊ですからね・・・いまならぜったい、倍くらいいきそうですよね。

 

            


 こちら左側は「那由他」のキャラたち。右は別の連作長編で「ブレーメン5」。
 ブレーメンのほうは、残念ながらラストまで追ってなくて・・・どうなったか、気になるんですが。
 佐々木淳子さん、短編もいろいろ描いていますが、どれも本当にSFで、彼女にしか描けない話ばかりでした。

 

 しつこいようですが「ファンタジー」ではありません。いまはファンタジー全盛だけど、
「キャラ(の絵)が描きたいため(だけ)のファンタジー」
「かつて外国を舞台にしていた少女マンガが、異世界にお引っ越ししたファンタジー」
「SF考証、時代考証、取材なしでも、魔法があればすべてOKファンタジー」
 が、あまりに多い気がするのは、私だけでしょうか。

 なーんて言いつつ・・・。
 最初に、佐々木さんの作品を読み始めた理由が何かといいますと・・・。
 ずばり、男性キャラが好みだったから!(笑)

 もともと、荒けずりなタッチの絵が好きなんですよ。
 今回、久々に画面を見たら、当時はなんとも思ってなかった少年時代のキロにまで、ときめいたわ。
 リョータローくんのファンだったけど、河あきらさんの「わたり鳥は北へ」に出てくる次郎くんに感じが似ていると気づき、人のシュミっていくつになっても変わることがないのだと、あらためて知りおそろしかったわ。あわわ。



 ところで「那由他」というのはヒロインの名前ですが、ずいぶんインパクト大ですよね。
 これの意味を、子育て中にはじめて知った私。
 大きい数の単位だったんですね!

 かのEテレ「にほんごであそぼ」、あれでしょっちゅう歌われている
   ♪ なゆた ふかしぎ むりょうたいすう~ ♪

 聞くたびにこのマンガを思い出してしまいます。
 どうしてこんなネーミングを思いついたのか、佐々木淳子さんにうかがいたいくらいです。

 

            つづきます


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