バナナブレッド以外で持っているもの、引っぱり出してみました。
○十年ぶりに光を浴びたものもございます・・・持ってるだけで読み返してないんですよね。でも捨てられないという・・・。
では、大きなサイズでどうぞ。
畳の焼け具合がなんとも(笑)。
「綿の国星」は実は7巻まで持ってますが、印象に残っているのは1巻のみ。そして同時収録の「夏のおわりのト短調」がとても好きだったので、写真は1巻だけで。
この中でひとつあげるとすれば「草冠の姫」かな。すごく心惹かれるものがありました。
でもいま気づいたけど、これってバナナブレッドによく似ている。
優秀なお姉さんと変人の妹、という構図・・・何か作者にトラウマでもあるのかしら。描いてる時期も、1978年5月なのでほとんど同時期。
ちなみに私は一人っ子なので姉妹の感情の機微とかまったくわかりません。なのにどうしてこの2作が特に好きなのか、謎であります。
大島弓子さん、ざっと前期、中期、後期で分けると、前期は外国映画風のドラマチックなものがけっこう多いですね。
中期がバナナブレッドの時期で(私のかってな区分け)、やっぱり個人的にはこのへんが一番好きです。
内容もだけど、作画が好き。少女期のキラキラ感が濃厚で。
後期(といっていいのかわからないけど・・・)は絵の装飾がなくなって、お話もより現実的になりますね。
正直「つるばらつるばら」のあたりなんか、読んだはずだけど、もはやまったく記憶にございません・・・でも、いま読んだらきっと以前よりも感動できるんだろうという予感はします。
あとね、久々に単行本を見てびっくりしたのが、文字の多さです。
字が小さい、そして多い! とくに中期。ほんとびっくり!
いまのマンガでこんなに文章量が多い作品ってある? いや当時だってなかったとは思うけど(三原順さんくらいか?)。
文章量と書きましたが、大島作品、マンガでありながら文芸書でもあったのだと実感しました。
まさに「読書」ですね。
ところで・・・左上の本にご注目。もう、どんだけ私が年取ってるかがわかろうというものです。
これ、小学館文庫なんですが、大昔はこのように表紙をふつうのイラストレーターが描いて、中身はマンガという文庫があったんですよ。
でもそのうちに消えちゃって・・・文庫サイズの復活は白泉社が「日出処の天子」を出したあたりかと思うんですが(ちがうかもしれませんが)・・・。
それだって、どんだけ昔だろうか(笑)。
大島作品もいまは文庫で手に入るものが多いけど、あの台詞量の多さが文庫の画面にどうやってはいっているのか疑問です。
単行本サイズだって、いまやシニアグラスがほしいくらいです~。
つづきます