心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

東京と神奈川の雪山へ 陣馬山・景信山

2023年02月19日 | 奥多摩・高尾・陣馬


陣馬山(855m)・景信山(727m)


 雪の降った翌日の土曜日、近くの雪山を目指しました。去年の2月は高尾山に登りました。今年はもう少し遠く、陣馬山まで足をのばしてみました。
 なるべく早く着こうと、高尾駅からタクシーで、頂上直下の和田峠までショートカットしようと思いましたが、都道(陣馬街道)が通行止めと分かりました。それに、タクシー乗り場には空車が止まっていません。駅前の道路には雪がだいぶ残っています。ロータリーに、「陣馬高原下」行きの西東京バスがチェーンを巻いて走って来たので、これに乗りました。バスは盛況で1台増車されました。
 途中に、「夕焼小焼」というバス停があります。童謡「夕焼け小焼け」を作詞した中村雨紅の生家がこの地にあります。
 終点の陣馬高原下バス停は山間に民家や茶店の並ぶ場所で、今日は東京ではなく雪国の風景です。雪が白いせいか、逆に建物はみな黒く見えます。ここから陣馬街道を登って行きます。舗装されていますが、道幅は狭くなり、車がすれ違うのも大変そうです。
 柵が現われ、車両通行止の標識が立ち道路はふさがれているものの、歩くことは可能でした。すぐに軽トラックやワゴン車、除雪車が現われ、柵を開けて先へ進んでいきました。除雪作業の人もやってきて、積雪を測っています。8cmとのことでした。
 谷沿いに車道を30分歩いて登り、登山道に入りました。積雪は大したことはなかったですが、杉の木から雪解け水が絶えず落ちてきます。これは雨が降っているのと同じで、リュックサックはびしょ濡れになり、しばらくの間空が晴れているのに雨具を着ました。
 車道は今すぐにでも車が走れそうな感じの雪しかありませんでしたが、それでも除雪作業の音が登山道まで聞こえてきました。
 「陣馬市行造林地」という立て札があり、昭和51年度にヒノキを1.75ha植えたと書いてあります。杉よりは成長の遅いヒノキでも、50年近く経てばてっぺんが分からないくらいに高く育っていました。


 頂上に着くと、積雪が一気に増えました。素晴らしい眺望で、富士山は言うまでもなく、三つ峠から本社ヶ丸へ続く稜線の向こうに赤石岳と悪沢岳が見えます。東京から決して日帰りでは登れない山がこんなに近く見えるのが、とても意外な感じがします。
 頂上に3軒ある茶屋のうち、清水茶屋の1軒だけ営業していました。雪があっても気温は高くて雰囲気はのどかでした。ワインを楽しんでいる人、そりを持ってきている人も見かけました。
 景信山から小仏峠にかけては、道が泥だらけになっているところも多かったですが、それでもところどころ雪山の雰囲気はありました。景信山に着いたのは午後2時半を過ぎていて、茶店は閉店作業中で名物のなめこ汁をいただくことはできませんでした。この日は材料を人力で運んだので、少ししか出すことができなかったそうです。


 南アルプスの赤石岳(3,121m)と悪沢岳(3,141m)







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【奥高尾縦走路を陣馬山から景信山へ】
 陣馬高原下バス停8:30→登山道と車道(陣馬街道)の分岐点9:15→陣馬山10:47~11:45→明王峠12:38~13:10→景信山14:43~14:59→小仏バス停16:20 
※雪は、陣馬山頂のほかは思っていたより全然少なかったです。滑り止めのアイゼンはなくてもいいくらいでしたが、せっかく持ってきていたので、陣馬山と明王峠の間でちょっとだけ使いました。
 (登頂:2023年2月中旬)



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