常念岳(2,857m)・蝶ヶ岳(2,677m) ((4)のつづき)
常念岳の頂上は素晴らしい眺望でした。槍ヶ岳の南には、北アルプスで最も高い穂高岳が大きく、涸沢には雪がたくさん残っていそうです。
これが有名な涸沢かと思いました。槍ヶ岳と違って穂高岳にはいくつもピークがあります。前穂・奥穂・北穂に囲まれて、涸沢が大きく見えました。底は深すぎて見えませんでした。涸沢の大きさは、その場所に立ってみるよりも常念岳から眺めた方がより伝わると思います。
南には乗鞍岳と御嶽、北側に転じると三俣蓮華岳・鷲羽岳に水晶岳、大天井岳の東には立山や後立山連峰まで見えました。
同じ北アルプスでも、三俣蓮華岳や鷲羽岳は中心の山で、常念は町や麓に近くて外縁というイメージを持っていました。しかし、中心から外縁よりも、外縁から中心を飛び越えて外縁までの方が距離は長くなり、それだけ多くの山が見えます。そして景色の深遠さは全く変わらないと思いました。
八ヶ岳と南アルプスの間に富士山が霞んでいるのも印象的でした。富士山は実にちょうどいい位置でした。
(登頂:2013年7月中旬) (つづく)