D.Gray-man 第１８７夜 「Party & Party」 ６

週末の大阪インテの参加の事ですが、売り子さんでお手伝いに入ります。
サークルは「ＢＢＭ」２号館。Ｊ８ａ
師アレです。
せっかく行くので、何か作りたいなぁぁ。
どうぞ遊びに来て下さいね。
でも、こういう時に限って、師アレじゃなくてラビアレとか神アレとか書きたくなって困る（笑）

さて、感想も今日で最後にしましょうね。

D.Gray-man 第１８７夜　「Party & Party」 ６

同日のアメリカ、黒の教団、北米支部。
何かの遺跡っぽい谷の真ん中にある黒のピラミッドが北米支部。

北米だから、メサ・ヴェルデの岩窟集落群とかインディアンのマウントとかは知ってるが、これは何処の何遺跡？？　アステカとか南米だしな(^_^;)
巷ではエヴァを連想したと言われるピラミッドですが、私はナウシカ（マンガ版）の聖地を連想したので、結局、宗教から題材を取っちゃうと、どれも何かしら似ちゃうのね（笑）
石森章太郎のマンガでも、どっちゃり見た事があるよーな(^_^;)

さて、その北米支部の男子トイレ。（何と水洗便所だ！！１９世紀なのに凄い！）
「大丈夫か、ジョニー？」
「バリバリ元気です…」
「強がるなよ(^_^;)」

と、リーバー班長に対して、空元気を出しつつもトイレと仲良しのジョニー。
アルマ=カルマを見て、吐き気が止まらなくなったそうな。

それをじーーーーっと後でうんこ座りして見学するペック班長とその助手。

吐き気が止まらないジョニーに「あーもう」と困りつつ、
「つか、何してんです、ペック班長」
と、班長にも困惑するリーバーさん。

「あの程度でゲロるって、キミさぁ、よく本部いるねー？
　僕の助手は平気？」
「へーきです」

ペック班長はあからさまに嫌味。助手は生き生き艶々。
反対にジョニーは完全にダウン。

「あ…あんな人間見たの初めてで…すいません…」
「まったくだ！
　キミがゲロ吐き散らしたおかげで、ルベリエ長官に追い出されちゃったんだからね～～。
　『アルマ＝カルマ』もっと見たかったのにさぁ～～」

ただただ謝るジョニーに
「ペック班長！
　俺からもホント謝りますんで」

と、班長を小脇に掴み、トイレから連れ出すリーバー班長。
コムイさんといい、男のヒステリーの扱いには慣れています（笑）

「大体なんで今日の大事な研究会議にあんな助手連れてきたんだっ、リーバー！
　やめちまえ、このメガネ！！」
「班長もメガネです」
シレッと張り付いたよな笑顔で、突っ込むペックの助手（笑）


まぁ、要するにペック班長はジョニーをダシにして、リーバーさんを責めたいんでしょうけど、確かにジョニーの反応も科学者的にはちょっと変ってるなーと。
彼が普通の民間人であれば解らないでもないんですが、動物のお医者さんの学生さん達の台詞でもあるように

「私さー、スプラッタ見てもつまんなくなっちゃった」
「やっぱり本物にはかなわないわよねー」

って位、獣医のみならず、医者や生物学系の科学者は、解剖をどっちゃりやる。
神経が麻痺する程やる。（勿論、学問の為だけど、やらないと手術室で吐かれて、手術室が汚染されて、患者に感染でもしたら超問題だから）
ジョニーは団服の製作担当ぽいので、鉱物や繊維とか一切そういうのにノータッチでここまで来ました…と言いたいが、ジョニーが卵の実験や古代植物の図鑑を調べていたところ見ると、本部ではどの分野の知識も持っていないと勤まらないだろう。
人材も足りないしね。
団服のスペックの素晴らしさを考えてば、ジョニーが人体工学を全然やってない筈がない。

だから、アルマがいかに異様だろうとそれで吐く程繊細な神経ってのは、科学者としてはちょっと不思議。
それに１９世紀は現在より倫理観の薄い時代で、見世物小屋だの、ネズミいじめ、クマいじめは大人気。
公開の死刑制度が廃止されてしまったのは、家族揃ってピクニックバスケット持って、絞首刑を見物する為に、お花見のように席取りで盛り上がり、徹夜組、ダフ屋、売店まで現れ、ちっとも犯罪の抑制にはならなかったから（笑）

ある意味、人間が人間に対して、いくらでも残酷でいられる、それが娯楽になる時代だった。

最近のディグレはすっかりヴィクトリア朝の香りを無くしてしまったので、そこらへんが淋しいと思っても仕方ないけどさ。
ただ、ゾンビ編であの有様の中で、全然平気だったジョニーがアルマ見て大ショックってのは、やっぱ不思議（笑）

まぁ、アルマというものを作ってしまっても、それに無神経なペック班長と、倫理感覚の外れていないジョニーの対比なんだろうけどね。
コムイさんは咎落ち実験を完全に払拭したかったろうから、そういう科学者ばかり集めた訳だし。


「すいません、班長…」
「気にすんな」

尚も謝るジョニーに背中を向けて、ジョニーの醜態を見ないでやるリーバーさん。
かっこいいね。

「辛いもの見せちゃったな」

背中で語るリーバーさん。
ジョニーがこんなに過剰反応するとまでは予測していなかったのだろう。

「オレ…なんか…自分のやってる事がわかんなくなりましたっ…。
　班長は…どうしてオレを今日連れてきてくれたんスか…？」

教団の裏の現実。
本部の、コムイさんの手から離れた「暗部」は北米支部で芽吹き、成長し、アルマを得て、サードとして結実した。
彼らは確かに戦力になった。エクソシストを、人類を助けてくれる。
でも、それは人間を何か全く別のものに貶めて、遠いものに変化させ、それから得た果実。
神の手から離れた果実。
アクマという敵の果肉を埋め込んで、接木した枝から実った果実。

ジョニーは惑う。
自分達がやってきた事も、この実験に何らかの形で加担している。
それは許される事なのか？
認めていいのか？

でも、否定しても、サード達もアルマもいる。
彼らを否定する事はもう遅い。
彼らも「仲間」だから。
だけど、大事な事をズルズルと見逃していって、進めてしまっていいのだろうか。
勝利する事は大事だが、でも…。

リーバーは何も言わない。
それこそが、ジョニーを連れてきた理由だから。
アルマについても、殆ど話してなかったのかも知れない。
何も知らず、見て、そして本能で解って欲しかったのだろう。

人間には、踏み止まるべき一線があるのだと。
進化も救いも、勝てばいいという理由で片付けてはいけない、求めてもいけない。
終らせればいいというものではない。
人としての倫理や根源を見失った果ての「勝利」は、噴出す悪夢だ。
押してはいけなかったボタンだ。

その上に成り立つ平和は、怒涛のような罪を見てみぬ振りをし、自分にいい訳をしして、正当化した幻だ。


この実験と同じ結末を迎えたものが実際にある。
「原爆」

そして、原爆は原爆を同じだけお互いに持つしかないという、空恐ろしい均衡で保たれている。
サードを増やす事が、アクマと均衡を保つ結果になるのか。
始まったばかりの今なら、まだ間に合う。
リーバーはジョニーにそれも考えて欲しいのだろう。
自分だけでなく、皆で。
リーバーはそれだけジョニーを買ってるからこそ、ここに同行したのだろう。
彼の「目」で現実を見て欲しい。判断して欲しいと。


しかし、現実の流れはそれも許さない。

「敵襲！！」

緊急アナウンスが北米支部中に響き渡る。
「支部敷地内にアンノウン出現！
　ＡＫＵＭＡではありません。
　結界包囲網、次々突破されてます！」

驚くバクちゃんやルベリエさん達。
しばらくぶりだが、ルベリエさん元気そうでよかった。
ヴァチカンの事はどーなったんだろう？
てっきり、ルベリエさんが知らない誰かが、実験を推進してたのかと思ってたけど、ルベリエさんが首謀者になっちゃったからなー(^_^;)
クロス絡みの件もどーなったよ。

さて、小高い丘の上、黒のピラミッドを見下ろす人形を肩に乗せたシルクハットの中年男。
人形は喋る。逆立った黒髪、大きな口のかわいい布で出来た少女の人形。

「アルマ＝カルマはあそこだよぉ～～♪」
「おっケー」

男は黒のステッキを背中に乗せて歩き出す。
黒い髪の前髪を上げて、左右の後れ毛が風に揺れる。
剃り残しのようなヒゲはやや薄い、ちょい悪オヤジの風情だ。
黒のシルクハット。
長いダブルコートとハデな縦縞のシャツ。
紳士というより、サーカス団の団長のいでたち。

「ひさしぶりに観客がいると、なんだかノっちゃいマスネｖ」

その口調は、まさしく千年伯爵。
伯爵＆ロード、本気の侵攻だそうです。


えーーーーーーーーー、という事はこの人が「マナ」って事ですか。
『１４番目』のお兄様って事ですか。
オレの嫁ですか（外だけね　笑）

認めん、俺は認めんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお！！！∑（;￣□￣Ａ

確かに後れ毛があるけどね！
自分の立てた論理で自分がペチャンコになるとは思わなかったよ(^_^;)
こーー来たか、星野桂（笑）
マナでなけりゃあ、チョイ悪オヤジって風情オッケー！なんだけどなぁ。
ブリーチも春水さんや残月大好きだからー。

ただね、最初に出た伯爵の貴族の姿や輪郭が、このオヤジと合わないの。
アレンと一緒に旅していた背中より、どー見ても太ってるの。
そして、ピエロ時のマナが化粧落とした顔と全然違う。
そして、ティキが『１４番目』とそっくりって事でトドメ（笑）

ティキがどんな年月を送れば、こんなになるねん(^_^;)

少年時代が双子っぽいし、多分そうだろうと思うので、今回出てきた少年ぽい『１４番目』がティキに成長するのは解るが、それがこのチョイ悪オヤジになるって課程がわからんぞーー！！
アニメの「ノエイン」で可憐な美少年だったユウ君が、荒んだ「カラス」にたった数年で変貌した位の驚きだわ（笑）
どんな不幸な風がティキの容貌を、コテンパンにしたのよぉ∑（;￣□￣Ａ

それに千年伯爵は社交界でおば様方に大層人気の方ですから、この貴族と離れた顔じゃねぇ。
チョイ悪自体になーんにも文句はないんですけどね。

まぁ、千年伯爵だから、ＴＰＯに応じて好き勝手な容貌になれるって事にしておこう。


一番簡単な回答は、外の人は「マナ」なんかじゃないんだよって事ですか。
オレが勝手に思い込んでるだけですか。

でも、ふつーの伯爵の言動を見てる限り、ほぼ鉄板な気がするんだよなー。
『１４番目』の事をあんなに気にするのは、そうでないとおかしいんだよなー。
今まで星野先生にはギャフンと言わされてますから、今度もそーかも知れません。
エグエグエグ…。ま、負けないもん。


という訳で、連載は11月4日発売のスクエアへ。
今度はちゃんと「連載」ってなってます。
よかったね。これで月刊で読めるお。
他のページも全部読めるよ。
だけど、掲載ページはどうなるのかな？
最初だけまた５０Ｐ！？

今回の赤マルのハガキ、笑えるくらいディグレ一色だね（笑）
送るからWii下さい（おい）
担当もＹ氏に戻ったそうで、誠にお気の毒です。
今回の話が「あらら？？」って事になったのはＹ氏のせい？(^_^;)

今度は神田の話をもっと掘り下げて下さいましm(_ _)m