昨日見た夢、どんな夢？
貴方が笑って傍に居る夢。
昨日見た夢、どんな夢？
貴方の頬を両手で挟んで
おでことおでこをくっつけた夢。
くすくす笑って
自分の笑い声に ふと目覚める。
隣りを見ても
もう あなたは居ないのだけれども
余韻を心に満たして また微睡む。
いつかあなたの傍に逝く日まで
せめて夢で逢いましょう。
今夜の夢は、どんな夢？
きっと楽しい夢の中。
きっと幸せな夢の中。
貴方が逝って3ヶ月になろうとしてる。
なんでだろう？
居ない事に慣れつつあるのに
居ない事が他人事の様に遠く感じたり
ふとした瞬間にとても懐かしくなったり。
時々 貴方のスマホにLINEしてみる。
「元気？」
「今 何処？」
「見てる？」
返って来ないLINEだから
気付くと「？」だらけで質問責めな事に笑ってしまう。
穏やかな日常を過ごしながら
買い物をしては 貴方に何を買っていこうか悩んだり
これを食べさせさせたかった…と思ってみたり
後悔とは別次元の想いを抱く。
きっと これが食べたかっただろうな…と思う時
きっと こういう服が好きだろうな…と思う時
淋しいと感じる心の裏側で
貴方の笑顔が見えたような気になって
また 知らず知らずに笑顔を探す。
現実主義でせっかちな貴方は
きっと さっさと逝くべき場所へと旅立ったのかも知れない。
夢見がちな私は
時々は私達に逢いに来てるかも知れないと
見えない貴方の存在を探す。
おう、お帰り
と 私を迎えてくれた声は耳に残るのに
目では もう貴方を探せない。
でも いいの。
悲しい訳じゃないの。
思い出が溢れるから懐かしくて探したくなるの。
そこに貴方が居るような
そんな錯覚を覚えて ふと見てしまうの。
悔いは何一つ無いの。
前を向いて生きる事だって ちゃんと出来るの。
でも 時々は貴方を想って生きたいだけなの。
だから心配しないでいてね。
でも
見えなくても良いから時々は逢いに来てね。
まだ貴方と生きているって思っていたいから。
ふたりで私のこれからの人生を歩んでるって思っていたいから。
LINEもね、返事は無くても大丈夫。
元々 貴方はメールしない人だったし
結構 怖がりな私に気遣って なんのアクションも起こさないのかもだし。
色々 想像しては貴方を感じる。
それで充分。
幸せだったし 今も幸せ。
変わらない気持ち。
前も今もこれからも
大好き！
写真に向かって おはよう と声をかける。
それから
コーヒーにする？お茶にする？と声をかける。
食後は 煙草？
出掛ける前に 行ってきます。
帰ってきたら ただいま。
買い物に行けば 何をあなたに食べさせたいか考える。
生きてる時にしてあげられなかった事を
今なら何でも出来るような気がして。
語りかけるだけで
あなたが答えてくれる気がして。
答えは返って来ないけれど
写真のあなたが笑った気がした。
大気に混じって
私の周りにいてくれる気がして
語りかけずにはいられないんだよ。
でも あなたが苦しみから解き放たれた事
本当に嬉しいんだよ。
自由に歩けるね。
行きたいとこ 行けるね。
きっと走る事だって出来るね。
なら、私は
次にあなたに逢うまでに
あなたが
もう一度愛してくれるような私になるね。
また 見つけて貰えるように
ここで精一杯 あなたを想いながら
今を生きていくね。
恥ずかしい生き方をしないように
ここで精一杯 あなたに語りかけながら
今を生きていくね。
貴方から花束を貰った事 なかったけれど
ちゃんと私に
思い出がいっぱい束ねられた花々を遺してくれたのね
涙が滲んじゃう様な悲しみを誘う花
切なくなる様な寂しげな花
大笑いしちゃう様な楽しい花
触れたら壊れそうな儚い花
気持ちが和らぐ様な涼やかな花
愛を歌う優しげな花
燃える様に焦がれる激しい花
幸せを囁く様な静かな花
沢山の思い出という花束を ありがとう
生きていける
笑っていける
泣いても すぐ立ち直れる
全部の花が愛おしいよ
全部全部 貴方がくれた大事な花
枯れないように しおれないように
そっとそっと 抱きしめる
また 逢いましょう
私の命の終わりに
私を見つけて 愛をくれた人
一緒に帰りましょう
私達家族の家に
最期まで一緒にいてくれてありがとう
私を待ってたね
待っててくれたね
ありがとう ありがとう ありがとう
一緒に帰ろう
私達の思い出が染み付いてる家へ
愛しい人