この前の日曜に長男クンとドライブした下北の郷土菓子。
綺麗でしょう?
色とりどりでカラフル。
「べごもち」といいます(*^-^*)
このまま食べるよりも少し温めて食べるのが良いそうです。
訛って言うと濁点が多い「べごもち」で
「べこもち」と本当は言うのかも知れません。
「べこもち」は下北半島の郷土菓子で北前船によってもたらされた砂糖を使い
和菓子の製法を持ち込まれて出来た北前菓子の一つと言われてるそうです。
ハレの日のおめでたいお菓子で季節行事で作られてたそうですよ。
もち米粉、うるち米粉、砂糖を練り合わせて作った
何本もの棒状の生地を組み合わせ模様を作り
蒲鉾状の形に整えて切ると写真のように模様が現れます。
房総地方でも確か、巻き寿司でこのようなカラフルな凝った模様のがありましたね?
模様の作り方はきっと同じ感じだろうと想像しています。
でも、私には作れそうにないです(;^ω^)
今でこそ、このようにカラフルですが
1970年代に大間町の生活改善グループが
花柄などの美しい模様を考案したのだそう。
それまでは「渦巻」や「束ね」模様が定番で
その「束ね」も繊細な模様で簡単そうではありませんが
時代の変化と共に
もしかしたら廃れてしまうかもしれない危機を
華やかにすることで乗り越えたお菓子とも言えるでしょう。
因みに、「べご」「べこ」とは東北・北海道地方の方言で牛の事を言います。
「べこもち」の名前の由来は幾つかあるようですが
蒲鉾型二成形する時に牛の背のようにこんもりとするから…とか
子供達が牛のように元気に育って欲しいとの願いで付けられた…とかの説があります。
端午の節句には欠かせないお菓子だったことが窺がえますね。
最近は子供向けの模様も考案されてるらしく
こんなアニマル柄も作られてるようです。
私は青森に生まれ青森で育ちましたが
残念ながら「べこもち」は身近ではありませんでした。
青森市内からでも下北方面は少し遠いのです。
大間と言えば、マグロ漁が有名ですが
こういった素朴なお菓子もある地域なのです(*^-^*)
ここまで語っておいて何なんですが……。
この日は「べこもち」を購入しませんでした(笑)
買おうかどうしようか悩んだのですが
この日は甘いものを食べる気分では無かったのです。
お餅系が大好きな私ですから
こういったお菓子には目が無いのですが……
この日は…ほら、長男クンの運転に気が張ってて……(;^ω^)
気になって通販で調べたら
北海道の「べこもち」は黒糖の入った黒と白の二色で葉っぱの形のようです。
そして、その二色が牛の模様に似ているから
その名が付いた…となっているようですね(*^-^*)
同じ名前でありながら
それぞれの文化で進化してきたのでしょうね。
もし機会があったら素朴な昔のおやつを食してみては如何でしょうか?