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Never a dull moment

煌きのあの風景の向こうに…

The Nutscracker

2011年12月14日 | 60th st-
コートにマフラー、手袋、ブーツの助けを借りて暖を保ち、向かうはリンカーンセンター。噴水前に置かれた楽器のオーナメントに彩られたツリーを前に「さて今日は何の気分...??」
右手にニューヨークフィル、正面にメットオペラ、左手にはシティバレエ。凍える寒さに負けじと足を運んで得られる贅沢な選択の瞬間。では「今日はバレエを...」
...さて演目は?

バレエ公演の冬の定番「The Nutcracker(くるみ割り人形)」。バレエに馴染みのある友人に聞くと「寒くなってきたら、ナッツクラッカーよね。」とのこと。かのクリントン前合衆国大統領が大統領選立候補を前に1人娘チェルシーと交わしたのが「例え大統領になったとしても冬には必ずくるみ割り人形を観に連れて行く」という約束だったとか。
作曲はピョートル・チャイコフスキー。2幕からなるこの作品、初演は1892年12月。サンクトペテルブルグにあるマリンスキー劇場においてでした。ドイツのとある屋敷でクリスマスを祝うためパーティーが開かれ、その家の少女クララがプレゼントされたのが「くるみ割り人形」。彼女がその日の夜に王子に変身したくるみ割り人形に誘われお菓子の国へ出かけ体験する夢の時間が描かれていきます。
ニューヨークシティバレエが今日のニューヨークシティバレエ団となったのは1948年のことでした。振り付けの大家として知られたジョージ・バランシンを招き創設されたアメリカンバレエスクールがその前身です。メトロポリタンオペラと契約、アメリカンバレエ団として活動しますが、やがて解散。しかしながら時を経てリンカーン・カースティン、そしてジョージ・バランシンの両輪の活躍により紆余曲折は得たものの、第一級のバレエ団としての地位を保って現在に至っています。
ホリデーシーズンの始まりです。

*Lincoln Center...W66th