
ニューヨークの街を歩き訪ねていると、ある瞬間、流れる空気が確実に変わったことを感じることがあります。その一つがアッパーイーストの中心を貫くPark avenueです。
整然としたアベニューの美しさ、完璧に手が尽くされた景観にはこのブロックに住まう人々の背景が容易に想像出来ます。
(ふと振り返ったとき、直線上に浮かぶようにそそり立つMet Life Buildingの威容は圧巻です。)
連なる高層アパートメントは、その殆どが戦前に建てられ、また点在するタウンハウスはかつての富豪たちの住処、現在はその流れを継いだ財団や、また大使館、領事館などによって利用されています。
アパートメントの多くがCo-opといわれる管理の厳しい運営形態を採用しているなかで、珍しくCondo形式を採るのが東65丁目にある610.Parkです。壁にはMayfair Houseの文字が見えます。
ここは1925年11月、Mayfair Hotelとして建てられ、その設計は当時の人気建築家の一人であったJ.E.R.Carpenterによって施されました。やがてホテルはコンドミニアム形式のレジデンスとに分割して経営されて今に至ります。
ここにニューヨークの伝説的レストラン’Le Cirque’がありました。その主はシリオ・マッチオーニ、トスカーナ出身のシェフでした。パリのプラザアテネなどで修業したシリオがこの地にレストランを開店したのが1974年。評判を呼び、瞬く間に名声を獲得したこの店が迎えたゲストには、ニクソン、レーガン、J.ケネディ夫人やキッシンジャーや、そしてローマ教皇の名前も…。店は天才シェフの呼び名も高いダニエル・ブール―らによってますます名声を獲得していきます。
Le Cirqueはその後、1997年に場所をニューヨークパレスホテルに移します。そのあとに新たにその場を継いだのが、ダニエル・ブール―でした。既に独立していたダニエルが凱旋して開いたのが’Daniel’、現在も人気のレストランです。
サーカスを意味するLe Cirqueを自らの夢の結晶に名づけたシリオ。三人の息子たちに経営を託した今も意気軒昂に挑戦を続けています。
彼は近年製作されたドキュメンタリーでLe Cirqueをこう題しています。
’A Table in Heaven’
*Mayfair House...610.Park ave@E65th st
整然としたアベニューの美しさ、完璧に手が尽くされた景観にはこのブロックに住まう人々の背景が容易に想像出来ます。
(ふと振り返ったとき、直線上に浮かぶようにそそり立つMet Life Buildingの威容は圧巻です。)
連なる高層アパートメントは、その殆どが戦前に建てられ、また点在するタウンハウスはかつての富豪たちの住処、現在はその流れを継いだ財団や、また大使館、領事館などによって利用されています。
アパートメントの多くがCo-opといわれる管理の厳しい運営形態を採用しているなかで、珍しくCondo形式を採るのが東65丁目にある610.Parkです。壁にはMayfair Houseの文字が見えます。
ここは1925年11月、Mayfair Hotelとして建てられ、その設計は当時の人気建築家の一人であったJ.E.R.Carpenterによって施されました。やがてホテルはコンドミニアム形式のレジデンスとに分割して経営されて今に至ります。
ここにニューヨークの伝説的レストラン’Le Cirque’がありました。その主はシリオ・マッチオーニ、トスカーナ出身のシェフでした。パリのプラザアテネなどで修業したシリオがこの地にレストランを開店したのが1974年。評判を呼び、瞬く間に名声を獲得したこの店が迎えたゲストには、ニクソン、レーガン、J.ケネディ夫人やキッシンジャーや、そしてローマ教皇の名前も…。店は天才シェフの呼び名も高いダニエル・ブール―らによってますます名声を獲得していきます。
Le Cirqueはその後、1997年に場所をニューヨークパレスホテルに移します。そのあとに新たにその場を継いだのが、ダニエル・ブール―でした。既に独立していたダニエルが凱旋して開いたのが’Daniel’、現在も人気のレストランです。
サーカスを意味するLe Cirqueを自らの夢の結晶に名づけたシリオ。三人の息子たちに経営を託した今も意気軒昂に挑戦を続けています。
彼は近年製作されたドキュメンタリーでLe Cirqueをこう題しています。
’A Table in Heaven’
*Mayfair House...610.Park ave@E65th st
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