goo blog サービス終了のお知らせ 

Never a dull moment

煌きのあの風景の向こうに…

A mighty woman with a torch

2012年02月27日 | words
…ギリシャの輝く栄光の如く、土地から土地へと制覇する力ならず。
この海辺には貴曾の戸が立ち、そこにはかがり火をもつ女神がいる。
その明かりには稲妻が潜み、その名は流浪者の母という。
その地には世界を受け容れる約束がある。
その穏やかな目は、二つの岸の周りに語りかける。

"古代の都市よ、そこの微慢な市民を護るがよい。"と。
静かな唇から言葉がもれる。
憐れなる疲れた者たちよ、ここに辿り着く力に、自由に息を吸おうとする無数の者たちよ。
向こう岸に拒否された無惨を味わった者たちよ。
これらの者を渡すのだ。家もなく不幸に襲われた者たちよ。
私はこの明かりをその戸の横にかざしておこう。

~Emma.Lazarus「新大国」より

JAZZ AGE

2012年02月16日 | words
何か光り輝く異様なものが空をよぎった。
同世代の人々とは何も共通点を持たないかに見えた一人のミネソタ出身の若者が英雄的行為を成し遂げた。
しばらくの間、人々はカントリークラブで、もぐり酒場でグラスを下におき最良の夢に思いを馳せた。

そうか、空を飛べば抜け出せたのか。

我々の定まることを知らない血は、果てしない大空にならフロンティアを見つけられたかもしれなかったのだ。
しかし我々はもう引き返せなくなっていた。
ジャズ・エイジは続いていた。
我々はまたグラスをあげるのだった。

~リンドバーグの大西洋単独横断飛行の報せに接した小説家F.スコット.フィッツジェラルドがのちに狂乱の時代と呼ばれるJazz Ageを称して。