なんで好きなの?

2008-05-22 20:43:45 | Weblog
どうなると人に好意を持ち、付き合いが深まるか?を考える。
【報酬】【コスト】【比較水準】そんな言葉を使って考えてみる。



まずは【報酬】

相手の行動や反応が何らかの意味で自分の欲求の満足や、自分にとって、ある価値の実現がもたらされること。

例えば、
“いい気持ちになる”
“何か得るものがある”
“自尊心を満足させられる”
これらはすべて報酬だ。
自分に同意してくれるのも報酬になるけど、諌められたり、自分の意図の実現が阻止されることが報酬になることもある。

つまり客観的なものではなく、その本人の主観的な評価によるものなのだ。



次に【コスト】について、
コストというのは相手とつき合うことによるマイナスの面のことをいう。
金銭的なものだけでなく、
疲労、緊張、失われた時間なども含められる。

AとBがつき合うときには、
両方にそれぞれ一定の量の報酬とコストが結果としてもたらされる。
これは、恋人同士、親友や親しい間柄においても、店で物を買う時も、タバコの火をかりるその場限りの関係においてもあてはまる。

相互作用は、報酬を大きくし、コストを小さくする方向に展開するが、AもBもそれぞれが判断基準を持っていて、この観点から相互作用の結果(報酬とコストの差)を判断する。

なので、BがAとCとに同じようなことをしてもAとCの判断が相違することもあるのだろう。



最後に【比較水準】について、
これは相互作用の結果についての本人が持っている最低の期待水準で、本人の過去の経験で決められる。
相互作用の結果がA、Bそれぞれの比較水準を越えれば、お互いに満足し、相互作用は続けられるのだろう。

相手との関係を続けるか止めるかは、この比較水準とは別の水準によって影響されることもある。
つまり、現在の相互作用と他の生じ得る相互作用とを比較し、他の相互作用の方に魅力を感じればそちらに移行する。

Bもいいけど、Dの方がもっと面白いとAが判断すれば、Dとの交際に魅力を覚えるようになる。
また、Bとのつき合いに満足できなくても、それ以上の相互作用が期待できない時はBとの関係が続くことになるのだろう。



それと近くにいる人にも好意を持ちやすくなる、
遠くの人に品物を借りたりとか何かを尋ねるよりも、近くの人の方が時間や労力のコストが少なくてすむからだ。

その他にも、相補性や類似性、容姿の美しさ、光背効果なんかもある。
さらに、恐ろしい体験のあとだったり不安な精神状態だったり好意の返報性なども考えられる。




いろいろ分析してみても、コントロールできなければ、ただ、それだけでしかなく、なんにもならないような気がするな。

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