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The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

我々のミュージックライフ

2013年05月23日 | ASB活動日誌
先日のブログで書いた、「発掘期」の時に採用されていた発掘プロセスが実に無駄の無い洗練されたもので、すごく思い出深い。

ひで氏です。

若干中学生だった私ひで氏は、私に洋楽を教えたTと、そしてSとの3人で当時まだ出始めのレンタルCDストアに足繁く通った。移動手段はもちろん、自転車だ。

3人で連れ立ってレンタル店へ行く。ちなみにこのレンタル店というのは今でいうTSUTAYAだったが、当時はまだ「蔦屋書店」という名前で、なんかホラーっぽいフォントであり、子供心になぜこんな恐ろしい字体なのだろうと疑問に思ったのを覚えている。


到着すると3人がそれぞれ洋楽CDのコーナーに散る。
お互い何か目的があって何かのコーナーに向かうわけだが、何の根拠もなく行っていたのはおそらく本当の初期だけで、このサイクルが回り出したころは皆ある程度の事前情報を持ってまわっていた。

事前情報とはつまり、ミュージックライフ(雑誌)や家で見るベストヒットUSAなどの当時非常に限られた情報ソースのことである。これらを見て、やれ誰が誰のアルバムに参加しているとか、誰と誰は仲がいいらしいとか、そういう情報を頭に入れて行った。


しばらくするとそれぞれが一枚のCDを手にして戻ってくる。
そしてカセットテープのコーナーに行き、全員がそれぞれ三本ずつテープを購入する。

当時の我々の中のスタンダードはハイポジションテープ、一番自分たちの中で人気があったのはマクセルのUD2、あとカプセルかなんとかいう名前のヤツがあったなぁ。それとAXIAには大変お世話になった。なぜかボンジョヴィが膝まで水につかるあのCMなど、食い入るように見たものだ。



こうして一人が1枚のCDと3本のカセットテープを持ち帰り、自分の分プラス残りの二人の分もテープにダビングして後日渡すのである。これにより一回の訪問で3枚のアルバムがテープとなって手に入るという、非常に洗練されたシステムを採用していた。実際、この時期に私ひで氏が触れた音楽の数は飛躍的に上がったのだ。

しかしただダビングするだけではない。
当然、曲目、そして場合によってはテープの背面にレタリングを施し渡す、という作業も発生した。

この時、レタリングするにしても例えば
The Sound of Your Voice / The Alan Smithy Bandとするのか
The Alan Smithy Band / The Sound of Your Voice

とするのかで延々意見が交わされ望み通りにされなかった場合は激高したりする。
渡した側も、貴重なSを何枚使ったと思っているのか、などと反論し泥仕合となる。


挙句の果てには曲目を書いた紙の最後にレタリングでかかった文字数の代金や作成した際の精神的苦痛代などという名目の請求をして爆笑したものだ。

今思えばこの手間のひとつひとつが、手にしたテープなりCDの詳細を記憶するのに役立った。今何かのアルバムを聞いても、曲名や曲順を覚えることはこの頃に比べるとめっきり少なくなった。ほとんど手間をかけないからだ。

急に音楽プレーヤでシャッフル機能が禁止されたり、
全部手入力で情報入れないといけなくなったりしたら今の若者たちはパニックになるのだろうなあ。
PVが流れたら、最初と最後に左隅に出る情報を必死で書き取ったり。

不便だったけど、心には残る。


と言いながらしっかりiTunesにとりあえず曲をぶち込んだり
シャッフル再生しまくっている私。

どっちやねん!








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