The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

ASB研修:2019.11.12 - Mumford & Sons@なんばHatch

2019年11月21日 | ASB活動日誌
先日のシンディローパーのライブを観に行った後、またご褒美的にライブを観に行けるという話が舞い込んできた。

ひで氏です。

私は来日アーティストの情報に疎い。結構好きなはずなのに来日していることすらも気づかず終わっていました、なんてことも多々ある。今回も充分そうなっていてもおかしくなかった。しかしいろんな偶然が重なり、前々から興味津々だったアーティストを見に行くことができた。

Mumford & Sons である。



I will wait という曲で一気にビッグバンドの仲間入りをしたこのイギリスのバンドは、本国やアメリカではなかなかこんなサイズの場所では見れないだろうという人気だが、幸い日本ではまだそこまで知られておらず、会場はなんばHatchというお得感だ。




それを嗅ぎつけたのであろう、関西中の外国人が集まったのではないかというぐらい外国人が多い。

M&Sは私ひで氏もいろんな曲を覚えているというほど熱狂的に好きということではない。
一通り全アルバムはあるが、そこまで聞き込めているものは少ない。しかし「生で見てみたい」と今回強く思ったのは、M&Sの編成だ。

基本的にはギターボーカル、キーボード、バンジョー、アップライトベース。

なんてフォーキー。

カントリーとブルーグラスを愛する私ひで氏としてはかなり興味を惹かれる編成である。

ギターボーカルであり作詞作曲の中心人物でもあるリーダー、Marcus Mumfordは器用にいろんな楽器を演奏するいわゆる天才肌。

Panic! at the DiscoのBrendon Urieもそうだが、こういうマルチタスク型で飛び抜けた才能の持ち主のパフォーマンスを生で見る事は単純にそれだけでお金を払う価値があると思うし、とても重要だと思う。必ず何か感じるところがあるからだ。
このバンド、M&Sの一番重要なポイントは、根底に流れるリズムだ。

打ち込みを思わせるほどの機械的な四ツ打ちビート。全く別のジャンルから来たような疾走感。しかしこれがバンジョーのスピード感と驚くほど完璧に絡み合う。

Marcusとは別の正規ドラマーが入って演奏するバンドパターンもあったり、Marcus自身がドラムセットに入って叩くパターンもあるのだが、ライブを通じて思ったのはこの人の原点はドラムなのだろうな、と思った。ドラムを叩いている時が一番生き生きしていたし、ボーカルしながらでもバスドラを足元にセットし例のビートを打ち続ける様子を見ていると、そう思う。

そしてM&Sはおそらく、アルバムを重ねるごとに本来自分たちがやりたいスタイルに徐々に近づけていっているのではないかと思う。 最新アルバムではかなりロック色が強くなっている。これも根底に流れるビートと関係しているのだろう。この日のライブでも見た最新アルバムのタイトル曲「Delta」は格別に良かった。



しかし忘れてないよと言わんばかりに、ライブ中に完全なるアンプラグドで二曲ほどの演奏。 これまたほぼブルーグラスのような楽曲で、あくまでルーツはここにあることをしっかりと見せつけてくれる。



自分たちも小規模なライブが久しぶりなのか、「このサイズで一旦掃けてまた出てくるなんて秘密めいたことはいいだろ?」と本編終了後そのままアンコールへ突入。

色々と粋なバンドだ。

一点、このライブで不満があったとすればそれは物販コーナー。Tシャツのラインアップがイマイチすぎてライブの盛り上がりからは想像できないほどの閑古鳥が鳴いていた。このあたりが出揃ってくればさらに盛り上がるだろう。 それは置いといて、全体的には本当に素晴らしいライブ。  良いものを見た。


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