当たり前のことですが何でも想い出は記憶がフレッシュなうちに書いたほうがいい。
ひで氏です。
そういいながらあっという間に時間が過ぎてしまったが、今回は先日10月25日のTHE WAREHOUSEについて。
THE WAREHOUSEは私ひで氏と私の大学時代の先輩である田中賢氏とで贈る、洋楽カバーの専門ユニットだ。お互いの音楽活動を大切にしながらも、純粋に二人が大好きな曲を田中のピアノと私のボーカルだけで演奏することで、世の中こんな素晴らしい曲があるんですよということをオーディエンスに伝える、伝道師的な役割を担っていると思っている。
今回は大阪本町のHard Rock Cafe Osakaでの演奏。
THE WAREHOUSEはピアノが無い会場にピアノを運ぶ必要があるのだが、ピアノ運搬についてはいろいろあるので過去のエントリを参考にしていただきたい。
危機一髪でピアノを運んだ件
ピアノ運搬物語
一足先についた私ひで氏は持ってきたピアノをセット。
田中の到着前にピアノの音色だ毛けは確認しておこうと電源を入れようとしたその時。
えっと。
電源ケーブルが無い。
持ってきたケースの中を見る。すべてのポケットが、見事なまでにすっきりと空っぽだった。
これまでペダルを忘れたり、ペダルの下の滑り止め(田中氏はペダリングが激しいので絶対にこれがいるのだ)を忘れてきたことはあったが、どれも店に代替品があったりして助かっていた。
電源ケーブルなど、むしろ一番代替品が出てきそうなものではないか、と思われるだろう。実際私もそう思ったのだ。
PAのR氏に「すみません、電源ケーブルわすれちゃいました〜」と言って、R氏もあははと笑って「大丈夫ですよ。どんなタイプですか?」と言われ、端子を見て二人の顔色が変わった。
このピアノは田中氏の私物で、結構古い品物だ。その端子は昔の電化製品ではよく見かけたタイプ。つまり今はすっかり見かけなくなったものだ。調べると、先が二つに分かれたメガネ端子と呼ばれるものらしい。
それでも大丈夫だというR氏が持って来た箱には大量の不要の電源ケーブルが。二人でその一つ一つを見るが、見事にない。
なぜだ、そもそもなぜ電源ケーブルがないのだ??
はっと思い出した。前回のTHE WAREHOUSEライブはUSJのほうのHard Rock Cafeだった。もしやあの時に回収し忘れたか ーー。
思うより早くHard Rock Cafe ユニバーサルシティウォーク店に電話をかけていた。それと同時に、大人のクセである「最悪の事態」を想定していた。
もしUSJ店にケーブルがあったとして、今から桜島まで行って帰ってこれるのか。
いや、それならまだいい。USJ店にも無かったらどうする?
ぞくり。
背筋が凍る思いをしながら、USJ店のY店長からはちょっと見てみますとのことだった。その間もR氏はいろんなところを探してくれていたが、代替ケーブルは出てこない。
諦めかけたその時。
R氏が「これいけるかも!」とどこかからケーブルを持って来てくれた。聞けばPA卓の近くにある店内モニタにつながるビデオカメラのケーブルが同じタイプのようだという。たしかに形はそっくりだ。恐る恐る挿してみると、がっちりはまった。
問題は通電するかどうかだ。
ゆっくりとピアノのスイッチを入れてみる。
ディスプレイに赤い数字がついた。胸を撫で下ろした。
そんなヒヤヒヤの緊張から解き放たれたからか、この日のTHE WAREHOUSEのライブは大変な盛り上がりを見せた。金曜の夜、店に外国の方が多かったのもあるだろう、アメリカから来たという夫婦などは1stステージ終了後に大変話が盛り上がり喜んでくれて、飲み物までごちそうになった。ありがとう。
20曲以上を歌いきった2ステージを終えると、アンコールが。
Hard Rock Cafe Osaka、金曜の夜、まるでどこかの外国でやっているかのような多国籍感。このダイナーにいまぴったりの曲がたしかにある…
二人が選んだのは、Billy Joel の1973年の不朽の名曲、Piano Manだった。
これが本当に、この曲の内容が目の前に再現されているのではないかと錯覚するような光景が目の前に広がっていて驚いた。そこにいる人の数だけある人生が交わっていような景色、グラスを片手に一緒にコーラスしてくれる陽気なロシア人(ぽい人)。
なんだか水を差すようなことだが歌いながらもこの時わたしひで氏の頭にふと浮かんだのは、
本当に電源ケーブルあってよかった…
ということだ。
もしあのままケーブルが出てこなければ、という想定はもちろんしていた。
そうなったらピアノはおろか、ギターも何もない。
田中と二人で35分ずつの2ステージ、踊るしかなかっただろう。
それはまさに地獄だ。
そんなメガネ端子に翻弄され散々踊らされた夜。
THE WAREHOUSEの黒歴史を阻止してくれたR氏に感謝!
ひで氏です。
そういいながらあっという間に時間が過ぎてしまったが、今回は先日10月25日のTHE WAREHOUSEについて。
THE WAREHOUSEは私ひで氏と私の大学時代の先輩である田中賢氏とで贈る、洋楽カバーの専門ユニットだ。お互いの音楽活動を大切にしながらも、純粋に二人が大好きな曲を田中のピアノと私のボーカルだけで演奏することで、世の中こんな素晴らしい曲があるんですよということをオーディエンスに伝える、伝道師的な役割を担っていると思っている。
今回は大阪本町のHard Rock Cafe Osakaでの演奏。
THE WAREHOUSEはピアノが無い会場にピアノを運ぶ必要があるのだが、ピアノ運搬についてはいろいろあるので過去のエントリを参考にしていただきたい。
危機一髪でピアノを運んだ件
ピアノ運搬物語
一足先についた私ひで氏は持ってきたピアノをセット。
田中の到着前にピアノの音色だ毛けは確認しておこうと電源を入れようとしたその時。
えっと。
電源ケーブルが無い。
持ってきたケースの中を見る。すべてのポケットが、見事なまでにすっきりと空っぽだった。
これまでペダルを忘れたり、ペダルの下の滑り止め(田中氏はペダリングが激しいので絶対にこれがいるのだ)を忘れてきたことはあったが、どれも店に代替品があったりして助かっていた。
電源ケーブルなど、むしろ一番代替品が出てきそうなものではないか、と思われるだろう。実際私もそう思ったのだ。
PAのR氏に「すみません、電源ケーブルわすれちゃいました〜」と言って、R氏もあははと笑って「大丈夫ですよ。どんなタイプですか?」と言われ、端子を見て二人の顔色が変わった。
このピアノは田中氏の私物で、結構古い品物だ。その端子は昔の電化製品ではよく見かけたタイプ。つまり今はすっかり見かけなくなったものだ。調べると、先が二つに分かれたメガネ端子と呼ばれるものらしい。
それでも大丈夫だというR氏が持って来た箱には大量の不要の電源ケーブルが。二人でその一つ一つを見るが、見事にない。
なぜだ、そもそもなぜ電源ケーブルがないのだ??
はっと思い出した。前回のTHE WAREHOUSEライブはUSJのほうのHard Rock Cafeだった。もしやあの時に回収し忘れたか ーー。
思うより早くHard Rock Cafe ユニバーサルシティウォーク店に電話をかけていた。それと同時に、大人のクセである「最悪の事態」を想定していた。
もしUSJ店にケーブルがあったとして、今から桜島まで行って帰ってこれるのか。
いや、それならまだいい。USJ店にも無かったらどうする?
ぞくり。
背筋が凍る思いをしながら、USJ店のY店長からはちょっと見てみますとのことだった。その間もR氏はいろんなところを探してくれていたが、代替ケーブルは出てこない。
諦めかけたその時。
R氏が「これいけるかも!」とどこかからケーブルを持って来てくれた。聞けばPA卓の近くにある店内モニタにつながるビデオカメラのケーブルが同じタイプのようだという。たしかに形はそっくりだ。恐る恐る挿してみると、がっちりはまった。
問題は通電するかどうかだ。
ゆっくりとピアノのスイッチを入れてみる。
ディスプレイに赤い数字がついた。胸を撫で下ろした。
そんなヒヤヒヤの緊張から解き放たれたからか、この日のTHE WAREHOUSEのライブは大変な盛り上がりを見せた。金曜の夜、店に外国の方が多かったのもあるだろう、アメリカから来たという夫婦などは1stステージ終了後に大変話が盛り上がり喜んでくれて、飲み物までごちそうになった。ありがとう。
20曲以上を歌いきった2ステージを終えると、アンコールが。
Hard Rock Cafe Osaka、金曜の夜、まるでどこかの外国でやっているかのような多国籍感。このダイナーにいまぴったりの曲がたしかにある…
二人が選んだのは、Billy Joel の1973年の不朽の名曲、Piano Manだった。
これが本当に、この曲の内容が目の前に再現されているのではないかと錯覚するような光景が目の前に広がっていて驚いた。そこにいる人の数だけある人生が交わっていような景色、グラスを片手に一緒にコーラスしてくれる陽気なロシア人(ぽい人)。
THE WAREHOUSEでやったpiano manが居合わせた外国人で歌の通りになった夜。 pic.twitter.com/1GqRkD2nff
— アランスミシーバンド ヒデ (@asbhide) November 8, 2019
なんだか水を差すようなことだが歌いながらもこの時わたしひで氏の頭にふと浮かんだのは、
本当に電源ケーブルあってよかった…
ということだ。
もしあのままケーブルが出てこなければ、という想定はもちろんしていた。
そうなったらピアノはおろか、ギターも何もない。
田中と二人で35分ずつの2ステージ、踊るしかなかっただろう。
それはまさに地獄だ。
そんなメガネ端子に翻弄され散々踊らされた夜。
THE WAREHOUSEの黒歴史を阻止してくれたR氏に感謝!
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