The Alan Smithy Band

The band is on a mission.

ASB Hide's Jukebox - A: Another Day in Paradise

2020年06月03日 | ASB活動日誌
コロナ期間中はブログかインスタに注力しようと思っていたのに、そのどちらもできていない。人間、時間があるからといってやろうと思ってたことができるわけではないのだということがよくわかった。本当に長いことブログを書いていなかったのだなと思う。

ひで氏です。

この期間中に世間的に爆発的に増えたのは動画配信だと思うが、少々躊躇している自分がいる。リアルタイムでの配信もやってみたいとは思うけど、性格なのか、「本当にこんな話や歌を聞きたいと思う人がいるのか?」という思いが先に立ってしまいなかなか実行に移せないというダメ人間の見本のような思考になっている。

ということで、配信というほどではないけど動画を絡めた、少々前からやりたいと思っていたちょっとしたシリーズをやってみようと思う。

この企画を自分たちの曲にちなんで「Jukebox」と呼ぼうと思う。
26回シリーズ、アランスミシーバンドひで氏がみんなに勧めたい楽曲実演シリーズだ。
私ひで氏のごくごく限られた引き出しからになるが、できるだけいろんな曲を紹介することでJukeboxとしての役割を果たそう。

誰しも自分にとって特別な曲がある。

音楽は記憶と結びつく。ある曲を聞いた瞬間、その時の記憶はもちろん、その瞬間に魂ごと引き戻されるようななんとも言えない感情が沸き起こる感覚。曲の持つ力だ。おすすめのアーティストや曲を聞かれることは結構あるので、この場を使って紹介していこうと思う。

なぜ26回か。勘の良い人ならもうお分かりだろう。
そう、このJukeboxシリーズでは「アルファベット順」に曲を選んでいこうと思うのだ。

一番の目的はこれをきっかけにこれを読む誰かと自分が好きな曲をシェアできれば嬉しいと思うし、ブログをコンスタントにあげるため自分に向けた仕掛けという意味もある。

いくつか自分にルールを課そうと思う。自分を追い込むのだ。
■アルファベット1文字につき1曲しか紹介しない渾身のセレクション
■二度と同じアーティストは重複しない幅広いチョイスにする
■ひで氏が歌うとこうなるという動画をアップ


さて、早速第一回目はaから始まる曲だ。すでに悩む。aから始まる「おすすめしたい珠玉の名曲」など山ほどある。その中から一曲となると、まさに苦渋の決断の末の1曲だ。

アルファベットの後半は果たして紹介できる曲があるのだろうか。ま、やりながら考えよう。
動画を上げるならYouTubeチャンネルとしてやるか、というのも多少はあったが、まずはブログとの複合で行こうと思う。

Jukebox − A
Another Day in Paradise / Phil Collins

どことなく我らがASBのモトヒロ氏を連想させるPhil Collins。
その優しげなルックスに見事にシンクロする優しい歌声。しかしドラマーに戻れば、力強い激しい一面も見せてくる(ドラマーという点でもモトヒロ氏とクロスオーバーする。モトクロスだ。)

この曲を聞いたのは私ひで氏が最も多感な中学1年生のとき、洋楽の入り口付近でうろうろしていたときだ。それまでビートルズ一辺倒だったレパートリーから次のステージへ進もうという時、この曲を収録した「...But Seriously」という彼のアルバムに出会ったのだ。


このアルバムには本当に想い出が多い。梅田に住んでいたおばあちゃんの喫茶店常連仲間が東通でCD屋さんを経営していて、私はいつも風俗街を通り抜けてそのCD屋に足繁く通っていた。そこの奥さん(=おばあちゃんの友達)はとても世話好きの方で、なんと当時来日したフィルコリンズのBut Seriously ツアーのライブチケットをくれたのだ。

場所は大阪城ホール。あまりの迫力に感動しっぱなしで、最後の最後、大掛かりなセットが上から動き出したと思うとそれがメリーゴーランドを模したセットで、放射状に伸びていた長いパネルがだんだんと閉じていく。記憶は定かではないが、確かそんな感じだった。はずだ。
閉じかけたパネルの隙間から漏れる光線がライブの終わりといつまでも続く遊園地の喧騒の両方を伝えてくるようで、釘付けになった。

そんな強烈な印象を私ひで氏に残したこのPhil Collinsのアルバムは全体としても異常なまでの完成度なのだが、特にその中でもこの「Another Day in Paradise」という曲の空気感たるや、もう格別である。

ジャケットの「暗闇に浮かび上がるPhil」のイメージそのままの雰囲気。
助けを求めるホームレスの女性を聞こえないふりをして立ち去る男性 という場面から始まる曲で、ここを聴くといつ私ひで氏の頭にはあの有名なAndrew Wyethの「クリスティーナの世界」が浮かぶのだ。


当時英語はちゃんとわかっていなくても、この曲で表現されているシャープな冷酷さはズキズキと伝わってきた。なんだ、この感覚は。こういうのを歌にしていいのか。なんて悲しくて、綺麗なメロディなんだ… そう思った記憶がある。

Oh, think twice. It’s just another day for you and me in Paradise

think twice は二回考えろということだけれど、思い直してよく考えてみろという感じなんだなぁ、とおもった。
このフレーズのシンプルがこの曲を世界中のノンネイティブたちにも歌わせることができた要因だと思う。

肝心の次のフレーズ「It's just another day for you and me in paradise」は今の自分でも解釈に迷いがある。
君と僕だって、今日はまた幸福な日々を過ごしているけれどそれだってわからないだろう

というような感じなのだろう。実は当時は、パラダイスという言葉だけが頭に入ってくるのでこの見捨てられた女の人が、見て見ぬふりをして去った男の人に語りかけるように「天国ではあなたと私だって同じ日々を暮らすのよ」と言っているのではないかというイメージで受け取っていた。これは多分間違っているが、その辺はなんだって良いと思っている。歌詞の意味を細かく分析するなんて野暮だ。

歌ってみます。




突然やってきたコロナウイルスの脅威。
ウイルスに怯えながら暮らす日々なんて完全に映画の中のことだと思っていたのに、ある日目が覚めれば一転渦中にいるという現実。

罹患した人を許容できないとか、働かざるを得ない人を許さないとか
別のことで不満が爆発して暴動が起きるとかいろんなニュースを見るけれど

まさにthink twice、と言い聞かせながら進んでいくしかないのだと思う。

え まって

Aから飛ばしすぎちゃう?
これZまで持つん?っていうかそもそもZとか紹介する曲あるん?

って思った人

私ひで氏もそう思います。

まあ、とりあえずやってみます!



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