トミカEBBRO 1/43 SKYLINE TURBO C (FUJI 1000km)
本当はこちらを最初に予約してあったのですが、発売が延期されてしまったためオークションで、
SKYLINE TURBO C WEC JAPAN Fuji 1983
を手に入れました。
ゼッケンの違いとエクステリアの微妙な違いですが、なかなか興味深いものがあります。
トミカとEBBROのダブルネーム商品で、過去のモデルも多くが長谷見モータースポーツの車両をモデリングしています。
パッケージの裏に長谷見氏のコメントが書かれてあり、内容が当時のこの車両の生い立ちを説明していて面白いので紹介します。
---引用開始
南アフリカ共和国のキャラミ・サーキットでデビューしたこのマシンは、ニッサンのGr.Cカーの原点のような車です。Gr.Cカーでは非常に珍しいフロントエンジンの車。
すなわちエンジンやタービン、インタークーラー等、熱源がすべてフロントに集中しているという事。
800℃近いこのエンジンルームが目の前にあって、それを隔てているのはたった1枚のアルミ板のみ。
エギゾーストパイプも運転席のすぐ傍を通っていた。
にもかかわらず熱対策は皆無で、ドライバーにフレッシュエアーを送るエアダクトすら取り付けられていなかったんだ。
急ピッチで製作し十分な準備もできず現地に持ち込んだので、走らせるので精一杯だったからね。
今まで乗った中で、ドライビングする環境の最も悪いマシンだった。
そんなマシンで気温40℃を超える南アフリカで9時間耐久レースをするっていうのだから、参ったね。
国内に持ち帰ってからは、自社工場であるハセミモータースポーツでメンテナンス出来る様になって、いろいろ改善できた。当時のライバルはポルシェだったが、速さや信頼性の面で大きく水をあけられており、レースでは全然敵わなかった。
だけど、この車があったからこそ、後に大活躍するニッサンのGr.Cカー達がある。
辛い思いもしたけれど、僕の中では非常に思い出に残るマシンの1つです。(長谷見昌弘氏談)
---引用終了
R35ではポルシェを超えたとか一部言われていますが、同様のレベルに達するのに20年強、ライバルも黙ってみてるわけではないのでなかなか大変なことですね。
生い立ちを知って、個人的にはこの車更に好きになりました。
EBBRO P4でもう一台予約してあるんだよな。。。。