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国家安全保障会議を断念

2007-12-24 17:38:35 | 国防・防衛省
●国家安全保障会議の設置法案を廃案へ…ねじれ国会で断念(読売新聞 12/23)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071223it03.htm?from=navr

 政府は22日、外交・安全保障政策に関する首相官邸の司令塔機能を強化するための国家安全保障会議(日本版NSC)創設を断念し、安全保障会議設置法改正案など関連法案を廃案とする方針を固めた。

 参院で与野党が逆転する「ねじれ国会」の政治情勢では法案成立のめどが立たず、創設は困難と判断した。これを受け、福田首相は24日に開く安全保障会議で、関係閣僚が必要に応じて機動的に集まり緊密に政策調整をすることを徹底し、官邸の司令塔機能を強化するよう指示する。

 内閣官房は22日までに、2008年度予算の概算要求で求めていた、日本版NSCと事務局の設置費用6億9000万円を取り下げた。内閣官房にある設置準備室も廃案に伴い解散する方針だ。

 日本版NSCの創設構想は、安倍前首相が掲げた官邸機能強化策の主要な柱だった。形骸(けいがい)化が指摘される安全保障会議を、外交・安保問題を統一的に議論、中長期的な国家戦略を企画立案する機能を備えた会議に改組することが主な内容だ。

 安倍前首相は昨年9月の安倍政権発足にあたり、小池百合子・元環境相を同構想担当の首相補佐官として起用。同年11月に、外交・安保の専門家らをメンバーとし、首相が議長を務める「国家安全保障に関する官邸機能強化会議」を発足させ日本版NSCの内容を詰めた。今年2月に提言を受け、政府はただちに内閣官房に国家安全保障会議設置準備室を設置。4月に日本版NSCを創設するための安全保障会議設置法改正案など関連法案を閣議決定して通常国会に提出した。

 しかしその後、同法案は衆院で継続審議となり、現在まで一度も審議されていない。

 自民党内には、日本版NSCについて「首相官邸の司令塔機能は、小泉内閣以降、強化されつつある。運用面の改善の問題であり、新組織は不要だ」などと異論があった。



福田の本音が見えたような気がします。
中共に歓待してもらうための手土産のつもりかも。

これで日本は諸外国(特に東南アジア)に「日本は自己権益を守るための努力をしない」ことを宣言したととられるでしょう。中共と自由主義諸国の間で揺れていた国は、中共側に傾くだろうし、中共から軍事力の圧力をモロに受けている東南アジア諸国はそれこそ一気に中共側に崩れかねない。そんな危険な状況となる気がします。

これで自民党は保守層や自力防衛派からも見捨てられるのでしょうね…


それにしても、小泉首相がついに果たさなかった最後の公約
『自民党をぶっつぶす!』
を着実に推進している福田政権は凄いと言わざるを得ないw

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