こーた日記(ケンタさん)

今日は土曜日。

いつもの僕だったら、
平和台のライフっていうお高級店に
家族の為に買い出しに出かけるんだよ。


だけど、きょうはとーさんが
光が丘のリビンに行こうって、
お母さんにお願いしてたんだよ。


絶対あやしいよね。
何か魂胆があるよね。



話しはかわるけど、
スーパーで買い物をする時、
本当にお母さんは頼もしいね。

今日のお昼ごはん、
晩ごはん、
明日の朝ごはんとか

スーパーで売っている価格と
レシピを考えて、
スーパーのカゴに品々を入れていくんだよ。

ぼくのお母さんも、
スーパーの中を肩で風を切って、
的確にカゴの中に
入れていくんだよ。

頼もしいね。

かっこいいね。


ぼくは最近
荷物のはこび係に昇進したんだ。

がんばって、
大好きなお母さんのためにはたらくよ。


家族でスーパーで買い物をするとき、
とーさんはね、
お母さんや 僕のあとを、
意味もなくウロウロついてくるんだよ。

ただ、ウロウロしてればまだいいのに、
じぶんの食べたい物を
勝手にスーパーのカゴに入れるんだよ。

それも、見つからないように、
こっそり入れるんだ。

情けないよね…


だけど、やっぱり
お母さんに見つかって、
コソコソとスゴスゴと
売場に戻しに行くんだよ。

その姿を見るたびに、
ぜったい、ぼくはとーさんとちがって
もっと役に立つ人間になりたいなって、
思うんだよ。

買い物も終わって、
とーさんが今日最後のおねだりを
お母さんにしていたよ。

光が丘にある、
ケンタッキーってお店で
500円のセットを必死になって
お母さんにねだっていたよ。

しかたなく、お母さんとぼくは
泣きそうなとーさんを連れて、
ケンタに入ったよ。


ぼくも、少しお母さんにごちそうになったよ。