明鏡   

鏡のごとく

戦争と平和の祭典

2021-08-01 14:55:09 | 詩小説
戦争とは、命の戦いである。
人を人と思わない、人が多く死んだ方が、命という命を破壊し尽くした方が、勝つことである。
平和の祭典とは、肉体と心の戦いである。
人と人とがぶつかり合い、多くぶつかり合うことができた方が、勝つことである。

戦争とは、自分にとっては、赤い夕暮れ時の爆撃である。
生暖かい夕暮れ時の風である。
赤い爆弾がてんてんてんと飛んでいくのを眺めていたことである。
爆撃の知らせを聞くことである。
爆撃の後、人々がアローホアクバルと叫ぶことである。
建物や心を破壊することである。

平和の祭典とは、コロナの中であっても、汗をかき、密になり、激しく戦い合うことである。抱き合ったり、転がしあったり、走りあったり、泳ぎあったり、ここだけは、解放区のようである。


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