明鏡   

鏡のごとく

杉皮の屋根と詩集

2020-07-21 06:39:32 | 茅葺
我が家の杉皮の屋根の杉皮を切っていた。
雨漏りがするので、早急に直したいのだが、雨が止まない。
まずは、内装から直している。
漆喰の壁を塗る前の下プラを塗ったり、泥壁を練って寝かせたりして。
上村さんのお兄さん、お母さん、左官の先輩が陣中見舞?に応援に来てくださったりしてずいぶん進み、美味しいご飯もいただいて、ぬか床までいただけたのはありがたかった。

これから、できる時を待っているのだ。

先日、杉岡製材所さんのところに用事があり伺った際、上野さんと安藤先生に初めてお会いした。
茅葺や杉皮葺を愛してやまない方々のお話をお聞きできて、心から、ありがたかった。
安藤先生が福岡の井尻に学生時代お住まいだったとお聞きし、自転車で行ける距離に住んでいましたという話で、盛り上がった。
また、上野さんとは女性の茅葺職人さんとの横のつながりを分かち合いたいというお話をさせていただき、勇気をいただいた。
さらに、杉岡さんがワークショップのようなものを考えておられるようで、有り余っているがそれを活かしきれていない杉の皮を使った屋根を全国に(全世界にも)広げていけたらいいという熱い思いを感じた。
そういう場にいれる幸せ、同じものを愛でることの嬉しさを分かち合える幸せを感じることができて、生きていて良かったと思えた。

今日、色々な杉皮葺の屋根を見て回った。

日田に移住するときに、年に1万円で貸してくれるという杉皮葺のお屋根があったのだが、そこの補修を家主さんができないということで、自分で屋根の補修ができるようになりたいと思い、茅葺職人を目指したきっかけであった家だが、すでに人が住まなくなって数十年となるであろうお宅の屋根は半分穴が空いていた。

そこには間に合わなかったのが残念でならないのだが。

今あるこの屋根を、直していくことで、この家への思いを遂げたいとも思った。


今日、やっとの思いで、詩集の原稿を石風社さんに送った。
絞り込むのに時間がかかったのだ。
今までの生きてきた時を言葉に込めて、この思いを遂げたいとも思った。

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