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(1)
コワッパの ひみつきち らしいよ
あいつ オイラが
ここに 入ろうとすると おいだすんだぜ
ひどいだろ?
(2)
オイラんちの ウラのはやしだよ
すこし前までは
クリコと よく ここで
かくれんぼ してたんだけど
さいきんは ここにくる とちゅうの道に
わるいクリボーや パタクリが出て
あぶないから ママに とめられてるんだ
(3)
オイラんちの ウラのはやしだよ
このあたりは わるいクリボーたちが
いる から 気をつけて!
なんて オイラが いわなくたって
マリオなら だいじょうぶだよね
(4)
クリ村だよ
オイラのかぞくが すんでるんだよ
キノピオハウスも あるから
きゅうけいするには ピッタリだよ
オイラんちの そばにある 大きな木は
『くりくりマロン』が とれることで
ゆうめいな木なんだよ
(5)
マリオは ここに おちてきたんだって
クリコが いってたよ
なんともいえない
ふしぎな かんじが するところだね
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コワッパの ひみつきち らしいよ
あいつ オイラが
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ひどいだろ?
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オイラんちの ウラのはやしだよ
すこし前までは
クリコと よく ここで
かくれんぼ してたんだけど
さいきんは ここにくる とちゅうの道に
わるいクリボーや パタクリが出て
あぶないから ママに とめられてるんだ
(3)
オイラんちの ウラのはやしだよ
このあたりは わるいクリボーたちが
いる から 気をつけて!
なんて オイラが いわなくたって
マリオなら だいじょうぶだよね
(4)
クリ村だよ
オイラのかぞくが すんでるんだよ
キノピオハウスも あるから
きゅうけいするには ピッタリだよ
オイラんちの そばにある 大きな木は
『くりくりマロン』が とれることで
ゆうめいな木なんだよ
(5)
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クリコが いってたよ
なんともいえない
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終章 -かぞく-
たくさんのチコと、たくさんの望遠鏡。
ほうき星は、チコたちの立派な家に なりました。
今日は、新しい仲間の歓迎会。
女の子は、チコたちをキッチンに集め
いつもより 少し大きな声で言いました。
「さあ、みんな!今日はパンを作りましょう。
星くずを、たくさんふりかけた、星くずパンよ。」
チコたちは、大喜び!いそいで材料をそろえに走ります。
女の子は、一人思うのでした。
「ずっと、この子たちのそばにいよう。
いつか巣立つ日が来るまでは、だれも寂しくないように。
別れの日が来ても 笑顔で見送ってあげたいわ。」
「それが、ママ(わたし)のしあわせなの。」」
女の子は、目を閉じて、やわらかい光に包まれた
あの青い星を、想いました。
「でも、百年に一度くらいは、あの青い星に帰って
パパの、自慢のおヒゲにさわりながら
暖かいひざの上で、うとうとお昼寝したいわ。」
チコと女の子を載せた、ほうき星は 旅を
続けています。
今では、数え切れないほどの、たくさんの「家族」を載せ、
白く輝く尾をひいて、百年に一度、ふるさとの星に
立ち寄るといいます。
-おわり-
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たくさんのチコと、たくさんの望遠鏡。
ほうき星は、チコたちの立派な家に なりました。
今日は、新しい仲間の歓迎会。
女の子は、チコたちをキッチンに集め
いつもより 少し大きな声で言いました。
「さあ、みんな!今日はパンを作りましょう。
星くずを、たくさんふりかけた、星くずパンよ。」
チコたちは、大喜び!いそいで材料をそろえに走ります。
女の子は、一人思うのでした。
「ずっと、この子たちのそばにいよう。
いつか巣立つ日が来るまでは、だれも寂しくないように。
別れの日が来ても 笑顔で見送ってあげたいわ。」
「それが、ママ(わたし)のしあわせなの。」」
女の子は、目を閉じて、やわらかい光に包まれた
あの青い星を、想いました。
「でも、百年に一度くらいは、あの青い星に帰って
パパの、自慢のおヒゲにさわりながら
暖かいひざの上で、うとうとお昼寝したいわ。」
チコと女の子を載せた、ほうき星は 旅を
続けています。
今では、数え切れないほどの、たくさんの「家族」を載せ、
白く輝く尾をひいて、百年に一度、ふるさとの星に
立ち寄るといいます。
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第八章 -ねがいごと-
泣きやまない女の子に、チコは言いました。
「ママは、いるよ…」
そっと女の子に寄りそうと、見守っていたチコたちも
集まります。
「キミの中に ママがいる…
ママのかけらが キミに、流れてる。」
「星くずも、ママのかけら…だから大好き。」
「ちがうの…ちがうの…」
女の子は、まだ泣き止みません。
チコは、少し寂しそうな顔をしたあと
それとは正反対な明るい笑顔で、こう言いました。
「キミの願いごとを かなえましょう!」
「ボクは、星になります。
キミをのせて自由に旅ができる、流れる星に!」
そういうと、チコは、白くまばゆい光をおび
天高く舞いあがったかと思うと
今度は思いきり、地面に向かって落ちてきました。
ズドドン!ズドドン!ズドドン!
地面がズンズン震えだし、飛び込んだ穴から
まばゆい光の帯が、こぼれだしました。
光の帯は、クルリと渦まくと 一本にまとまって
立派な、ほうき星の尾になりました。
チコは、「星」に生まれ変わったのです。
女の子は、目の前の出来事がわかりません。
「どうして…?どうして…?」と、言うばかり。
そこへ、赤いチコが来て、言いました。
「アタイたちチコは、星になるために 生まれてきたの。」
緑のチコが、言いました。
「できれば、大切なヒトの笑顔のために 星になりたい…」
青いチコが、言いました。
「アイツは、しあわせさ。とても いい星になれた。」
チコたちが、みんなで 言いました。
「だからママ!もう 泣かないで!」
「ありがとう…」
声にならない声でそう言うと、女の子はチコたちを
抱き寄せました。
その日以来
女の子の目から、星くずは 流れなくなりました。
ほうき星は、誇らしげに 光る尾を引いて
女の子の、ふるさとの星をめざし 進むのでした。
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第八章 -ねがいごと-
泣きやまない女の子に、チコは言いました。
「ママは、いるよ…」
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集まります。
「キミの中に ママがいる…
ママのかけらが キミに、流れてる。」
「星くずも、ママのかけら…だから大好き。」
「ちがうの…ちがうの…」
女の子は、まだ泣き止みません。
チコは、少し寂しそうな顔をしたあと
それとは正反対な明るい笑顔で、こう言いました。
「キミの願いごとを かなえましょう!」
「ボクは、星になります。
キミをのせて自由に旅ができる、流れる星に!」
そういうと、チコは、白くまばゆい光をおび
天高く舞いあがったかと思うと
今度は思いきり、地面に向かって落ちてきました。
ズドドン!ズドドン!ズドドン!
地面がズンズン震えだし、飛び込んだ穴から
まばゆい光の帯が、こぼれだしました。
光の帯は、クルリと渦まくと 一本にまとまって
立派な、ほうき星の尾になりました。
チコは、「星」に生まれ変わったのです。
女の子は、目の前の出来事がわかりません。
「どうして…?どうして…?」と、言うばかり。
そこへ、赤いチコが来て、言いました。
「アタイたちチコは、星になるために 生まれてきたの。」
緑のチコが、言いました。
「できれば、大切なヒトの笑顔のために 星になりたい…」
青いチコが、言いました。
「アイツは、しあわせさ。とても いい星になれた。」
チコたちが、みんなで 言いました。
「だからママ!もう 泣かないで!」
「ありがとう…」
声にならない声でそう言うと、女の子はチコたちを
抱き寄せました。
その日以来
女の子の目から、星くずは 流れなくなりました。
ほうき星は、誇らしげに 光る尾を引いて
女の子の、ふるさとの星をめざし 進むのでした。
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第七章 -ぼうえんきょう-
100目のほうき星が、そばを通りすぎた時
女の子は思いました。
「わたしの生まれた星は、今も青く光っているのかしら?」
ふと、パパの望遠鏡を思い出しました。
パパの望遠鏡ををのぞくと
そこには、ちっぽけな青い星が、浮かびあがりました。
星くずより小さい、その星をみて、女の子は思いました。
「ふしぎ…こんなに遠いのに、とても近くに感じるわ。」
望遠鏡のつまみを、クイッとひねると
青い星は、どんどん大きくなり、とある丘を映しました。
そこは、とても懐かしい風景でした。
「星見のテラスだわ!」
そこは、女の子のふるさとの丘だったのです。
夜、眠い目をこすって
パパと星を見にでかけた あの丘…
雪の積もった日、
弟とソリをかついで登った あの丘…
少し風の強い晴れた日、
ママとお弁当を食べた あの丘…
そして…
「帰りたい!帰りたいよう!!」
突然泣き出した女の子に、チコたちは
なにが起こったのかわからず うろたえるばかり。
「帰りたい!帰りたいの!!
あの丘のふもとにある わたしの家に帰りたいの!」
涙でぐしゃぐしゃになった顔で 女の子は叫びます。
「わかってたの!ママは、星の世界にいないってこと!
だって、だって、ママは…」
「あの丘の木の下に、眠っているんですもの!」
女の子のさけび声が、星中をこだまし
あたりは凍ったように、シンと静まり返りました。
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第七章 -ぼうえんきょう-
100目のほうき星が、そばを通りすぎた時
女の子は思いました。
「わたしの生まれた星は、今も青く光っているのかしら?」
ふと、パパの望遠鏡を思い出しました。
パパの望遠鏡ををのぞくと
そこには、ちっぽけな青い星が、浮かびあがりました。
星くずより小さい、その星をみて、女の子は思いました。
「ふしぎ…こんなに遠いのに、とても近くに感じるわ。」
望遠鏡のつまみを、クイッとひねると
青い星は、どんどん大きくなり、とある丘を映しました。
そこは、とても懐かしい風景でした。
「星見のテラスだわ!」
そこは、女の子のふるさとの丘だったのです。
夜、眠い目をこすって
パパと星を見にでかけた あの丘…
雪の積もった日、
弟とソリをかついで登った あの丘…
少し風の強い晴れた日、
ママとお弁当を食べた あの丘…
そして…
「帰りたい!帰りたいよう!!」
突然泣き出した女の子に、チコたちは
なにが起こったのかわからず うろたえるばかり。
「帰りたい!帰りたいの!!
あの丘のふもとにある わたしの家に帰りたいの!」
涙でぐしゃぐしゃになった顔で 女の子は叫びます。
「わかってたの!ママは、星の世界にいないってこと!
だって、だって、ママは…」
「あの丘の木の下に、眠っているんですもの!」
女の子のさけび声が、星中をこだまし
あたりは凍ったように、シンと静まり返りました。
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第六章 -なかま-
ある日のことです。
アプリコットの香りの紅茶を飲んでくつろいでいると
これまたアプリコット色をした、小さな星が
ゆっくり近づいてきました。
その星には、チコの仲間が住んでいました。
「あら?あなたも星の子(チコ)ね?」
突然の訪問に、女の子はとても喜びましたが
チコは少し不安そうです。
降りてきたチコは、住んでいる星と同じオレンジ色。
二人のチコは、寄るわけでもなく、離れるわけでもなく
じっと、相手をみつめています。
「ボクの ママだ!!」
突然、チコが切り出すと、オレンジ色のチコも
オウム返しのように答えました。
「ボクの ママだ!!」「ボクの ママだ!!」
二人とも、女の子の頭をひっぱって
どちらも ゆずらず、といった感じです。
そのやり取りが あまりに、かわいいので
女の子は、おかしくてしかたがありません。
笑い出しそうになった、その時です。
アプリコットの星から、あとから あとから
たくさんチコがあらわれたのです。
赤、青、オレンジ色に緑もいます。
「ボクの ママだ!!」「ボクの ママだ!!」「ボクの ママだ!!」
おおぜいのチコが、声をそろえると
ますます笑いが、込み上げてきました。
「困ったわ。こんなにたくさん、こどもが増えて。」
おなかを抱えて笑う女の子を、チコたちは
きょとんとした表情で、見つめます。
女の子は、言いました。
「いいわ、ひとりひとり名前をつけていきましょう。」
チコたちの名前を つけ終わるころには
明日にでも、新しい家に 引越しをしなきゃ…と
女の子は思うのでした。
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第六章 -なかま-
ある日のことです。
アプリコットの香りの紅茶を飲んでくつろいでいると
これまたアプリコット色をした、小さな星が
ゆっくり近づいてきました。
その星には、チコの仲間が住んでいました。
「あら?あなたも星の子(チコ)ね?」
突然の訪問に、女の子はとても喜びましたが
チコは少し不安そうです。
降りてきたチコは、住んでいる星と同じオレンジ色。
二人のチコは、寄るわけでもなく、離れるわけでもなく
じっと、相手をみつめています。
「ボクの ママだ!!」
突然、チコが切り出すと、オレンジ色のチコも
オウム返しのように答えました。
「ボクの ママだ!!」「ボクの ママだ!!」
二人とも、女の子の頭をひっぱって
どちらも ゆずらず、といった感じです。
そのやり取りが あまりに、かわいいので
女の子は、おかしくてしかたがありません。
笑い出しそうになった、その時です。
アプリコットの星から、あとから あとから
たくさんチコがあらわれたのです。
赤、青、オレンジ色に緑もいます。
「ボクの ママだ!!」「ボクの ママだ!!」「ボクの ママだ!!」
おおぜいのチコが、声をそろえると
ますます笑いが、込み上げてきました。
「困ったわ。こんなにたくさん、こどもが増えて。」
おなかを抱えて笑う女の子を、チコたちは
きょとんとした表情で、見つめます。
女の子は、言いました。
「いいわ、ひとりひとり名前をつけていきましょう。」
チコたちの名前を つけ終わるころには
明日にでも、新しい家に 引越しをしなきゃ…と
女の子は思うのでした。
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第五章 -いえ-
「ここは台所、ここは書斎、子供部屋はここかしら?」
女の子は、ひとり言で忙しいようです。
「二人でくらす、立派なおうちが欲しいわね。」
ママになると決めたその日から
女の子は、せっせと働きつづけています。
氷の中に埋まっていたのは、星くずだけでは
ありませんでした。
見たことのない道具や家具、ふしぎなモノばかりです.
女の子は、それらを使って家を作っています。
完成した家をみて、チコはためらいながら言いました。
「ねえ…ボクらには ちょっと広くない?」
書斎や寝室、台所にバスルーム、それに子供部屋。
たしかに部屋は、そろっていますが、どこか
寂しい感じがします。
「そうね、パパも弟もいないのだし、それにママも…」
女の子は、消えいるような小さな声で言いました。
その家は、ちいさな二人には、確かに広すぎました。
その晩、女の子は、ウサギのぬいぐるみを
ぎゅっと抱きしめ、小さくうずくまるようにして
星船の中で眠りました。
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第五章 -いえ-
「ここは台所、ここは書斎、子供部屋はここかしら?」
女の子は、ひとり言で忙しいようです。
「二人でくらす、立派なおうちが欲しいわね。」
ママになると決めたその日から
女の子は、せっせと働きつづけています。
氷の中に埋まっていたのは、星くずだけでは
ありませんでした。
見たことのない道具や家具、ふしぎなモノばかりです.
女の子は、それらを使って家を作っています。
完成した家をみて、チコはためらいながら言いました。
「ねえ…ボクらには ちょっと広くない?」
書斎や寝室、台所にバスルーム、それに子供部屋。
たしかに部屋は、そろっていますが、どこか
寂しい感じがします。
「そうね、パパも弟もいないのだし、それにママも…」
女の子は、消えいるような小さな声で言いました。
その家は、ちいさな二人には、確かに広すぎました。
その晩、女の子は、ウサギのぬいぐるみを
ぎゅっと抱きしめ、小さくうずくまるようにして
星船の中で眠りました。
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第四章 -ゆめ-
女の子は 夢をみました。ママの夢です。
「ママ、どこへ行くの?」
後ろ姿のママに向かって そう聞くと
ママは、そのまま背をむけて こう返事をしました。
「どこにもいかないわ。いつもあなたを見ているわ。
昼には、太陽となって、夜には、月となって
いつも、あなたを見ているわ。」
女の子は、たまらなく悲しくなって聞きました。
「太陽も月もない、雨の日の夜は?」
ママは、すこし考えると答えました。
「お星様になって、雲のうえで
あなたが、泣き止むのを待っているわ。」
目覚めると、女の子の目は涙でぬれていました。
そばに寄りそっていた チコが聞きました。
「目から星くずが ながれているよ。」
女の子は、涙をぬぐって言いました。
「星くずじゃないわ。そんなに、きれいなものじゃない。
ああ、これじゃママに会えなくなってしまう。」
今度は、チコが泣き出しました。
「ママ…ママ…」
星の海を旅して、いくつもの ほうき星と出会っても
チコのママは、見つかりませんでした。
「ほら、泣き止んで。それでは雨雲は、晴れないわ。」
女の子は、そっとチコを抱きしめ言いました。
「泣き止んだら、ごほうびをあげましょう。」
「わたしが、あなたのママになってあげるわ。」
女の子は、そう言うと 胸の内に
小さいけれど たしかな ともし火を感じるのでした。
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第四章 -ゆめ-
女の子は 夢をみました。ママの夢です。
「ママ、どこへ行くの?」
後ろ姿のママに向かって そう聞くと
ママは、そのまま背をむけて こう返事をしました。
「どこにもいかないわ。いつもあなたを見ているわ。
昼には、太陽となって、夜には、月となって
いつも、あなたを見ているわ。」
女の子は、たまらなく悲しくなって聞きました。
「太陽も月もない、雨の日の夜は?」
ママは、すこし考えると答えました。
「お星様になって、雲のうえで
あなたが、泣き止むのを待っているわ。」
目覚めると、女の子の目は涙でぬれていました。
そばに寄りそっていた チコが聞きました。
「目から星くずが ながれているよ。」
女の子は、涙をぬぐって言いました。
「星くずじゃないわ。そんなに、きれいなものじゃない。
ああ、これじゃママに会えなくなってしまう。」
今度は、チコが泣き出しました。
「ママ…ママ…」
星の海を旅して、いくつもの ほうき星と出会っても
チコのママは、見つかりませんでした。
「ほら、泣き止んで。それでは雨雲は、晴れないわ。」
女の子は、そっとチコを抱きしめ言いました。
「泣き止んだら、ごほうびをあげましょう。」
「わたしが、あなたのママになってあげるわ。」
女の子は、そう言うと 胸の内に
小さいけれど たしかな ともし火を感じるのでした。
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第三章 -ひかるほし-
星船の丸い窓から、光がさしこんできました。
「ひさしぶりの 朝日かしら。」
女の子が、窓をのぞくと
そこにはエメラルド色に輝く、見事な星が見えました。
女の子は、寝ぼけまなこのチコをユサユサゆり起こすと
言いました。
「あの、星へ行ってみましょう!」
降り立った星は、光る氷でできた星でした。
チコと女の子は、手分けして歩き回りましたが
ママの姿はありません。
女の子は、ペタンとおしりをついて座り込みました。
「残念ね、ここにママは、いないみたい。」
「見て!」
チコが指す氷の地面を見ると
そこには、たくさんの星くずが、埋まっていました。
「すごいでしょ。」
チコは、得意げです。
「ここは、氷があるのに暖かいし、まるで天国ね。
おまけに、水も手に入りそう。」
二人は、しばらく この星で暮すことにしました。
光る星が、ただようにまかせ
ママをさがす 二人の旅はつづきました。
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第三章 -ひかるほし-
星船の丸い窓から、光がさしこんできました。
「ひさしぶりの 朝日かしら。」
女の子が、窓をのぞくと
そこにはエメラルド色に輝く、見事な星が見えました。
女の子は、寝ぼけまなこのチコをユサユサゆり起こすと
言いました。
「あの、星へ行ってみましょう!」
降り立った星は、光る氷でできた星でした。
チコと女の子は、手分けして歩き回りましたが
ママの姿はありません。
女の子は、ペタンとおしりをついて座り込みました。
「残念ね、ここにママは、いないみたい。」
「見て!」
チコが指す氷の地面を見ると
そこには、たくさんの星くずが、埋まっていました。
「すごいでしょ。」
チコは、得意げです。
「ここは、氷があるのに暖かいし、まるで天国ね。
おまけに、水も手に入りそう。」
二人は、しばらく この星で暮すことにしました。
光る星が、ただようにまかせ
ママをさがす 二人の旅はつづきました。
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第二章 -ほしくず-
星の世界へ旅立って、数日が過ぎました。
ママが、見つかるどころか
岩のような星ばかりで、惑星すらみつかりません。
「こんなことなら、ジャムをもっと持ってくるんだった…」
グウグウ鳴るおなかをさすって、女の子は言いました。
ライ麦パンとミルク、ラズベリージャム、そして
アプリコットの香りのする紅茶を、リュックに
つめてきたのですが、肝心なものが足りません。
「お水を忘れるなんて、うっかりしてたわ。」
そう言ってうなだれる女の子を見て
チコが大笑いしました。
「ボクは、星くずさえあれば満足さ。キミも、どうだい?」
そう言われると、女の子はイヤミで切り返しました。
「ああ、よかった。あなた笑えないのかと思っていたわ。」
それでも、笑い止まないチコを見て
あきれた女の子は、もらい笑い。
「そうね。ひとかじり いただくことにするわ」
弟の虫捕りあみを、ひっぱり出し
二人は、星くずを取りはじめました。
星船から体をのりだして、何度か落ちそうになりながら
キラキラ光る、星くずを取りました。
それは、あまいハチミツの味がしました。
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第二章 -ほしくず-
星の世界へ旅立って、数日が過ぎました。
ママが、見つかるどころか
岩のような星ばかりで、惑星すらみつかりません。
「こんなことなら、ジャムをもっと持ってくるんだった…」
グウグウ鳴るおなかをさすって、女の子は言いました。
ライ麦パンとミルク、ラズベリージャム、そして
アプリコットの香りのする紅茶を、リュックに
つめてきたのですが、肝心なものが足りません。
「お水を忘れるなんて、うっかりしてたわ。」
そう言ってうなだれる女の子を見て
チコが大笑いしました。
「ボクは、星くずさえあれば満足さ。キミも、どうだい?」
そう言われると、女の子はイヤミで切り返しました。
「ああ、よかった。あなた笑えないのかと思っていたわ。」
それでも、笑い止まないチコを見て
あきれた女の子は、もらい笑い。
「そうね。ひとかじり いただくことにするわ」
弟の虫捕りあみを、ひっぱり出し
二人は、星くずを取りはじめました。
星船から体をのりだして、何度か落ちそうになりながら
キラキラ光る、星くずを取りました。
それは、あまいハチミツの味がしました。
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