裏山赤太郎~ゲイでエイズで、でも生きてくよ!~

ゲイとして生きて、50代でエイズを発症したけど、自分らしく生きていくことには変わりないないんだよってブログ。

老後に向けて今、できること

2016-05-15 19:30:39 | 日記
私のようなLGBTでHIV陽性者にとって、
いや、日本国民の多くがと言ってもいいのかも知れません。
多くの人は老いること、
老後について不安を抱いています。

陽性者にとっては、
まずは健康上の不安、
長年強い薬を服用し続けることの不安があります。
しかし、有難いことに、
医学の進歩によって現在日本で処方されている薬の多くは、
90年代の薬に比べたら随分副作用がないものに改良されてきました。
これから保険適用になるであろう新薬も、
ますます副作用がないように改良されたり、
服薬しやすいものに改良されたりするようです。
しかし、完治することが現実になっても、
これまで傷めた体に対しての不安は消えるものではないでしょう。

また、私のようなゲイ、LGBTの方々の多くが、
独りで老後を迎える現実があります。
例え兄弟や親族がいても、
彼らに安心して自分の老後を委ねることができる人は
ごく限られているのではないでしょうか。

更に陽性者の多くの人が、
私のように障害者雇用枠で働いています。
障害者雇用枠で働く人は、
一般の雇用の人に比べたら収入が少ない上に、
契約社員やアルバイト扱いのように
不安定な雇用条件で働いている人も多いと思います。

一般の方々でさえ老後に不安を抱く現代の日本社会では、
マイノリティの人達は更に不安が強まるのは容易に理解できます。

でも、悲観してばかりしていても、
何の解決にもならないことも確かです。

働ける今のうちに、
備えられるものは備えていくことも必要でしょう。

でも、生きること自体に委縮してしまっては、
せっかく治療して生きる力を頂いた命、
人生があまりにもったいないではありませんか。

身体的な不安もありますが、
こうなれば生涯現役で何かしら活動し続ける気構えが
今から必要じゃないかなって思っています。

会社で働くことが難しい年齢になっても、
何かしら収入を作って行けるような知恵や技術を
今から準備できればいいと考えています。

いやいや、すぐに行動を起こさなくては!

自分のお尻を叩かないと、
ボヤボヤしていたら月日の経つのに置いてきごりを食らいます。

でも、今すぐにできることはないでしょうか。

私はこの病気を告知された直後、
ボロボロの身体が少し少し回復していくことを感じながら考えました。

「孤立は体にも精神にも良くない」

生きる上で必要な情報も、
生きる気力を得ることも、
人との繋がりがあるからこそ得られると考えました。

人間、一人では生きていけない。

当たり前のことなのかも知れません。

その考えからすれば、
今の自分にも出来ることがあります。

「人との繋がりを大切にすること」

今いる友達を大切にして、
信頼できる友達を一人でも多く作っていくこと。

大人数は必要ないのかも知れません。

仕事もできなくなり、
家で過ごす時間が増えるようになったら
お互い気遣い合い、
声を掛けあえる友達を少しでもいてもらえたら
不安も少しは安らぐのではないでしょうか。


2 コメント

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Unknown (どんぐりころころ)
2016-05-16 19:31:18
犬とか猫とかなにか動物飼ってますか?
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Re:Unknown (akataro_urayama)
2016-05-16 19:36:06
お読み頂きありがとうございます。
ペットは飼っていませんよ。
以前はインコを飼っていた時期もありましたが。
自分の住まいは、犬や猫などの動物は規約で飼えないんですよ。
ワンコ大好きなんですけどねー
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