レンズにはF値というものがある。例えばF1.0、1.4 2.8、4.5.6.16というような数字で表されるものだ
この数字が小さいレンズ程明るいレンズであり、明るいレンズにこしたことはない。
利点としては、ファインダーを覗いた時に見やすい、今で言えばAF速度に関係して、機械も
明るいレンズ=光の量が多いので、ピント合わせの速度があがる、レンズを明るいものにすることは
レンズの透過光率を上げなくてはならないので、収差の少ないレンズを使うなどするために、
結果として描写がよくなる等の利点もあるし、レンズを開放にした時(F1.4のレンズなら1.4にすること)の
ボケが綺麗だったり、絞りの羽根も枚数が多くなるので、ぼかした背景の部分が円状に近くなるなどの
利点がある。また、前に書いたようにレンズの開放値から2段絞りを絞った状態が、レンズの描写としては
もっとも良いとされているので、暗いレンズ(F値の数字が大きくなる)例えばズームレンズなどで、
F4~5.6等の場合だと、絞りを絞ると実需には厳しい状況になることもあるのだ。
いいことずくめの話だからそれを買おうと誰もが思うのだが、F値が1段回違うだけで、30万以上の
違いがでるものもある。(300mmF2.8等)そうなんですネックは価格なんです。
良い物は高いというのは、特にレンズに当てはまるのだが、カメラのボディは少し微妙だ。
私自身はマニュアルレンズ時代だったので、最終的にニコンの20mm~600mmまでを
明るいレンズで2セット揃えた。(ニコンのAiレンズ)ただ、マウントの経は決まっているので、
レンズを明るくすると鏡筒部分が大きくなり絞りの操作がしづらい物もあったので、使って初めて
わかる事もあるのだと少しがっかりした事がある。