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常識とは何?何気なく使う言葉の危うさ。噛みつき亀風味でもの申す。脱線ご容赦。あくまでもお馬鹿な私の私論です。最近ボケ気味

料理の写真を

2014年10月23日 17時31分22秒 | 写真 撮影 過去の私の撮影の話など

写真を専門とするプロの間でも実は料理を専門とする人、建築を専門とする人などがいる。

何でも屋だった私も、それぞれの専門家の写す写真には敬意を払っていた。

私なりの料理の写真を写す方法は、必ずシノゴ(4×5インチフィルム)を使っていた。

理由は、料理を見下ろすように写すために器に歪みがでるからだ。人間の目では当然歪んで見えないのだが

写真では変形するからだ。食器の種類によって(特に黒で反射のあるもの)映り込みを避けるために、

試しに空の器でアングル等の設定をするのだ。基本的には私は、レンズフードの留め金等もマジックで黒くしていた

そういえば何でも黒くしていた、よくレンズなどにメーカー名とかが白く刻印されていているものだが、それも

塗りつぶしていた、。アングルが決まったら、黒い衝立をレンズの部分だけくりぬいてしまい、被写体との間を

遮る。殆どの料理は、3セット程度は作ってもらうのだが、器の位置が決まったら、写真には写らないように

後ろに印を付けてしまう。クライアントさんや、関係者がわかりやすいようにそしてライティングの確認の意味で

一回目はポラを引く為出終わる。私の考えの基本は一つの方向からの光がハイエストライトとなり、その

ハイエストライトを殺さないように柔らかなディフューずされたライトで包み込むのがおいしそうに見える理由だ

というふうに考えていた。さらに例えば1万kwの出力があるストロボの電源機器にストロボのヘッドを3個つないで

フル発光させてそれをディフューザーを重ねて行くことで芯のあるメイン校を作り出すということも、方法論として

あった、ポラを見て、クライアントの意見を聞き、またレイアウターが盛り方をより綺麗にするために、様々な

細工をしたりして、私は光の周り具合を確認して、細かい補正は、白黒銀金紙を切り抜いて、反射を利用したり

打ち消したりという作業を行った。

油を生魚に塗る、汁などは薄めたり、アロンアルファで素材をくっつけたり、光沢スプレーやつや消しスプレーを

使うなどをする。こういう状態でもうワンカットポラを引き、同じ細工をしたものに取り替える、

黒デコラ版を使うときは完全に料理を覆ってしまう。一番いやなのは微小なホコリがはいることだからである。

こうして2セット目を撮影する。大抵はこれでOKになるのだが、駄目なときは3セット目に移行する。

ということが、品物の数だけ繰り返されるのだ。結構たいへんなのだ。


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