PEACEFUL

黙るのは美徳ではない。無知無関心がこの国を滅ぼす。

日本政府の言う国防、安全保障の詭弁

2021-02-21 17:45:00 | 日記



1月もあと1週間足らず。どうしても書いておきたいことがある。

今から6年前の2015年1月30日のこと。フリージャーナリストの後藤健二さんが殺害されたとされる日だ。同年1月20日にIS(イスラム国)が、後藤氏と湯川遥菜氏を拘束していることを映像で公開。衝撃のニュースだ。後藤氏は前年10月末にシリアでISに拘束され、その後、後藤夫人との間で身代金の交渉が行われていたようだ。

交渉中は相手への刺激は厳禁だ。ところが、翌年1月に当時の安倍晋三総理は、中東を訪問したうえに、17日にエジプトで「イスラム国と闘う周辺各国に2億ドルの支援を行う」という驚くべきスピーチを行った。

 20日の映像は安倍氏に激しい怒りをぶつけた。極めつきは、「アベよ、勝ち目のない戦いに参加するというおまえの無謀な決断のために、このナイフはケンジを殺すだけでなく、おまえの国民を、場所を問わずに殺戮する。日本にとっての悪夢が始まるのだ」という言葉だ。ISは安倍氏の演説をISへの宣戦布告と受け取り、ついに30日に後藤氏を処刑した。

 最初の映像が流れた時、安倍政権はパニックに陥った。後藤氏らの人質事件を知りながら、中東を訪問し、しかもISに事実上の宣戦布告となるスピーチをした。後藤氏が処刑されれば、厳しい批判は避けられない。

 そこで、安倍政権は、ただちに言論統制を敷く。テレビでは、本件で安倍批判をするコメンテーターを排除。メインキャスターたちには、「安倍総理がテロと闘っている今、安倍批判はテロリストを利するだけ」と言わせて、安倍批判を封印した。そのマスコミ統制の先頭に立ったのが、当時の菅義偉官房長官だった。

 本件には二つの問題があった。先の大戦時同様、日本のマスコミが大政翼賛会状態になってしまったこと。そして、安倍氏のエジプトでの発言で、ISなどの反米イスラム勢力を日本の敵にしてしまうことだ。これは日本国民の気持ちとは違う。

そこで、23日のテレビ朝日「報道ステーション」で、私は、安倍氏の発言を「宣戦布告」に等しいと述べ、「日本人は誰とも戦わない。安倍総理とは違うと世界に発信すべく、英語で『I am not ABE』というプラカードを掲げて発信しよう」と呼びかけた。勇気のいる発言だった。

 その直後、番組中に菅官房長官の2人の秘書官から2人のテレ朝幹部に別々に抗議のメールが入った。本件に対する菅氏の危機感がよくわかる。


当時は、集団的自衛権の行使を可能にする安保法制の国会提出直前の時期だ。後藤氏が解放され、アメリカの空爆で苦しむシリアの女性や子供たちの姿が日本中に放送されていたら、安倍、菅両氏にとって、大きな痛手になったはず。だから、見殺しにしたのか。その疑念が私の頭から離れない。

 昨年、財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さんが命を懸けた告発の手記が公表された。赤木氏もまた安倍政権に殺された一人だ。二つの事件の真相はいまだに闇の中。後藤、赤木両氏は日本国民にとっての英雄だ。

 2人の命を奪ったのに何の責任も取らず逃亡した安倍氏。その共犯者でありながら、責任を取るどころか、総理の座に上り詰めた菅氏。後藤さんのことなど忘れた……ということなのだろう。

週刊朝日  2021年2月5日号


何もかももみ消しにしながら国民を犠牲にしてきた。

次から次へと色んな問題が起こる中、こういう事件も記憶の彼方へと。

スガさん、いっぱい悪いことしてきた割に、最初の支持率が70パーセント台だった。

忘れやすい国民と、印象操作・洗脳マスコミのおかげで、今も政権を握る自民党。

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