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スカイプ(Skype)の便利さと危うさ

2006-01-18 05:00:00 | 情報セキュリティ
 今週から、スカイプ(Skype)を利用し始めました。

 ご存じのない方のために説明すると、これは音声や動画も扱える、メッセージ交換のソフトです。これまでにも、IM(Instant Message)と言われるソフトは何種類もあって、それなりに使われて来ましたが、なんと言ってもスカイプの使い勝手のよさと、一般の電話との間で格安料金で通話できるということが受けて、ユーザは増え続けているようです。

 私自身、スカイプのことを知ったのは2004年頃なのですが、それからスカイプも進化して、今では非常に便利なツールになっています。その特徴は、他のIMと同じくスカイプ同士で無料で音声通話ができるということなのですが、その使い勝手と通話品質のよさで他のソフトを引き離していると言えるはずです。そして、繰り返しますが、スカイプがこれだけ普及するのは、その使い勝手の良さが大きな特徴になっています。

 他のIMソフトは、インターネットに直結されているPCだと簡単に動作するのですが、企業のファイアーウオール、家庭でのブロードバンドルータが間に入ると、使用できなくなるケースが多く、ファイアーウオールやルータにいろいろと設定をしないと使えないということが珍しくありませんでした。

 しかし、スカイプはユーザにそのようなネットワーク環境を意識させることなく、インストールされている場所での最適な接続方法を自動的に見つけ出して、自分自身を設定してしまうという機能を持っています。

 この機能のおかげで、よほど特殊な環境でない限り、スカイプのソフトをインストールしさえすれば世界中の人と、音声通話、TV電話、チャット、ファイ転送の機能が使えるという、ある意味夢のようなソフトです。仕組みについては、これだけの仕組みをP2Pで実現しており、基本的にはサーバを通さずPC同士が直接データを交換しあう作りになっているそうです。

 先にも少し書きましたが、スカイプの大きな特徴に一般の電話と通話ができるということがあります。発信、着信ともOKです。そして、発信することを、スカイプアウト、電話を受けるのをスカイプインと呼んでいてスカイプアウトのためにはSkypeクレジットというものを購入する必要があります。

 スカイプのサイトには、世界各地へのスカイプアウトの通話料金が載っていて、通常のIP電話よりも安い地域があったりします。ですから、普通の電話に発信する用途でもスカイプの存在意義は大きいと思います。

 しかし、なんと言ってもその醍醐味はスカイプ同士の無料通話ですね。ネットにさえつながっていれば、世界中どこにでもタダで電話ができるのはすごいことです。PCでの音声通話というと、マイクをつないだり、電話オペレータのようなヘッドセットを思い浮かべますが、電話機型のハンドセットが何種類も市販されていて、それを利用すると完全に電話と同じ感覚で使用できます。

 このようにして、いいことずくめのスカイプですが、情報セキュリティの観点からみてみると、このあまりにも手軽に使えるようになるということが裏目に出る可能性があります。

 個人が家庭で使用する分にはいいと思うのですが、企業で、このようなソフトを業務用のPCにインストールして使われると、そのチャット機能や、ファイル転送機能を使って外部のPCと簡単にデータ転送ができてしまうので、情報漏洩防止の観点からは大問題となってしまいます。

 先にも述べましたが、きちんとしたファイアーウオールを設置している企業でも、スカイプは難なく外部と通信を実現してしまう機能を持っています。これを防止することは、普通のファイアーウオール製品ではできない可能性があります。

 ですから、社内のルール(情報セキュリティポリシー)として、スカイプは原則禁止とすることが必要となってきます。もちろん、企業はそれぞれ事情がありますので、情報漏洩のリスクを考慮に入れても社員にスカイプを使わせることが業務に必要であるとか、プラスになるなら別ですが、やはり普通の業務を行っている会社ではスカイプは情報漏洩対策にとって大きな脅威となり、大きなリスクを産み出すものとなり得ます。

 まさに、諸刃の剣と言うべきスカイプですが、その利点と問題点を十分理解して利用することがわれわれには必要です。

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