韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

入退出管理の重要さ

2006-01-11 05:00:00 | 情報セキュリティ
 6日に仙台で起こった新生児連れ去り事件は、実は身代金目当ての誘拐事件だったということと、人質になっていた赤ちゃんが解放されて犯人も逮捕されたというニュースが流れました。

 誘拐事件だったので、詳細な事実の報道は伏せられていたようです。なにはともあれ赤ちゃんには何事もなくよかったわけですが、一つ重大な問題が残っています。

 その問題は、いうまでもなく誘拐を許してしまった仙台の病院の管理体制です。深夜早朝になぜ、そんな不審人物が病院内に入れたのか、その点が一番問題です。夜間の出入り口は一カ所しかないという報道もありましたが、そこが出入り自由では何の意味もありません。

 ISMS(ISO27001)でも、入退出管理は重要な要求事項となっており、内部の人間と外部の人間の出入りできる場所を確実に分離することが求められています。

 最近のオフィスでは、ISMS認証取得に関係なくきちんとした入退出管理を実施しているところが増えています。オフィス街でIDカード(社員証)を首からぶら下げた人をたくさん見かけることでもそれがわかります。

 オフィスの中では、社員なのか部外者なのかがはっきりとわかるようにできる仕組みを導入することが必須です。それに、オフィス出入り口の常時施錠を実施すれば入退出管理に関しては合格です。

 赤ちゃん誘拐事件では、病室の母親の横に寝ていた赤ちゃんを、母親に不審を抱かれることなく連れ去っています。火事という非常時を装って、身分確認の隙を与えずその点は巧妙だったといえますが、それにしてもその前に新生児室に侵入しようとして職員に阻止されていたのに、なぜ、そのまま別の赤ちゃんを連れ去ることを許してしまったか、病院側はこのようなことが起きてしまった原因をしっかりと把握し、今後二度と起こらないように対策することが肝心です。

 大きな組織になればなるほど、部外者の出入りが多くなり、またそれを見分けることが困難になります。同じ組織の人間同士でも顔もわからないというのも、大企業では珍しくないことですから、ましてや外部の人間に対して何の対策もしなければわかるはずがありません。

 入退出管理は、導入されてしまえば何気ない日常の一風景に過ぎなくなりますが、それがしっかり行われている組織が外部から見て信頼されることは、意外と気づかれていないことかもしれません。皆さんも、自分が属している組織での入退出管理について、今一度考えてみてもらえればうれしく思います。

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