君と会えたから・・・ | |
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「あなたの夢は何ですか?」
「スチュワーデスになりたいです」
幼い頃、そう答えていた気がする。
夢=仕事?
幼い頃から、日本はそう刷り込まれてきたのかもしれない。
まだ・・・
「ウルトラマン・・」っと答えた子の方が、
ある意味、正しい答えなのかもしれないと、
今は思える。
息子に聞いてみた。
「あなたの夢はなんですか?」
でてきた。でてきた。
『ママにおいしいものを食べさせてあげれるようになること』
『もっといっぱい友達を作ること』
『パパともっといっぱい遊ぶこと』
息子にとって今は、
やりたいこと=夢のようだ。
夢って、もっと、もっと漠然としたものでいいと思う。
実際に、自分の人生の進路を決めていかなければならなくなったとき。
息子はどんな道を選んでいくだろうか?
でも、その選んだ道さえも、ただひとつの通過点であり、
人生というものは、長く、そして・・・
ずっと自分で切り開いて行くのだということを
いつか気づくときがくるのだろうか?
人は、何か夢をもっても・・
その1秒後には、冷静にそれが可能かどうかを判断し、
またその1秒後には、その夢が実現できないと決めてしまう。
このようにして、大人といわれる年齢になっていったときには、
夢を口にすることもなくなってしまうのである。
でも、実際、人生でひとつだけ決められていることがある。
それは・・・『人はいつか必ず死ぬ』ということだけだ。
それ以外は、まだ、何も決められていないのである。
よって、自分が描いた夢が実現できないなどとは
決まっていないのである。
決まっていない側から、あきらめてしまうのは、
実にバカげたことなのだ。
スチュワーデスになりたいという夢は、
なったからといって、夢自体がかなったというものではない。
どうしてスチュワーデスになりたいと思ったのかって言うほうが大事だからだ。
スチュワーデスになって、
乗客の世話をしてあげたい。
自分の笑顔で幸せな気分にしてあげたい。
世界中の人々とコミュニケーションをとりたい。
スチュワーデスになるということは、
なってしてあげたいことをするために手段にすぎないのだ。
だから、結果としての夢は・・
「人を幸せにすること」であり、
もしスチュワーデスになれなくても、
大工になっても、先生になっても手段はどれでもいいのだ。
息子が進路に迷ったときに、
この本を差し出し、
考えるきっかけになってくれたらいいなっと思った。