ワン・チャンス | |
ポール・ポッツBMG JAPAN 2007-11-21 売り上げランキング : 3 おすすめ平均 親しみやすいです。でも玄人向けではないです。 オペラなんてと思っていたけど 優しさに包まれる心地よさ Amazonで詳しく見る by G-Tools |
8時からの「特ダネ」を見ていた。。
メインキャスターの小倉さんが冒頭で・・
イギリス版「スター誕生」で優勝した男性の話をしていた。
彼はしがない携帯電話の販売員。
今まで何をやっても自信がなく、うつむいて人生を過ごして来た。
しかし、そんな彼もずっと続けてきた事があった。
それは、「歌を歌うこと」
趣味でボイストレーニングをずっと続けていたのだ。
しかし、生活費も苦しくなるようになり
ボイストレーニングの費用を捻出するのも大変になってしまった。
歌をあきらめる最後のチャンスとして、
イギリス版「スター誕生」に応募したのだった。
おどおどとステージにあがるポール。
観客及び審査員は、その様子に期待感ゼロをあらわにしていた。
前奏がながれ、
彼の伸びやかな声が会場を包んだ。
明らかに会場の空気が変わった。
私自身も鳥肌が立つのを感じ、
彼の歌声がすうっ~っとしみてくる感じがした。
歌がうまいとか、下手とかいう次元ではなく。
心が呼応したのだ。
顔が紅潮し、しらずに涙がこぼれていた。
画面に映し出された会場の人々も
私と同じ反応だった。
Standing ovation
歌い終わった彼の顔は、
雨上がりの太陽のように・・
ピカピカと光り輝いていた。
好きこそものの上手なれ!
歌手になりたいから努力するのではなく・・・
ただ、歌が好きだから歌い続けていた。
純粋な気持ちで。
宗教論者ではないが、ひたむきに純粋に何かに
打ち込んでいれば、神様は時として
思いがけないプレゼントを贈ってくれるんだと思う。
そのプレゼントを気づいてチャンスとして活かすか、
どうせとあきらめるかはその人次第。
とても大事で少し忘れかけていた夢を
また思い出させるシーンだった。