言語分析未来予測

上石高生
言葉の分析からの予測です。分析の正しさは未来に答えが出ます。分析予測は検証可能でなければなりません。

世界経済.5

2010年07月25日 07時33分12秒 | オバマ
 いったい不良債権というのは、全体でいくらあるのか?
 それは企業の機密でもあるから、なかなか表面に出てこない。


ストレステスト、最大64兆円の損失見込み
2010/07/24 10:15
 【ロンドン=木村正人】欧州連合(EU)の銀行監督当局でつくる欧州銀行監督委員会(CEBS)は23日、域内の91銀行の健全性を審査した「ストレステスト」の結果を公表した。7行が35億ユーロ(約3900億円)の資本不足になる恐れがあるとして「不合格」になり、今後、景気悪化が急激に進んだ場合は、91行で最大5659億ユーロ(約63兆8000億円)の損失が発生する見込みと認定した。


 「最大64兆円の損失見込み」とは、焦げ付いた不良債権の処理ができなかった、ということだ。貸し倒れである。
 ユーロも不良債権処理が上手くいってないようだ。それでもまだ額は当時の日本の4分の1程度だ。ユーロの大きさといい、証券化商品などの複雑さといい、潜在的にはもっとあってもおかしくはない。

日本の不良債権処理を思い出しながら
 不良債権の処理のために投入された公的資金は46.8兆円で、そのうち約10兆円は返済されずに国民負担。
 不良債権総額200兆円(これもウィキからで不確かだ)を、4分の1に圧縮したのが、厳格な査定にあるなら、竹中・小泉路線は成功したと言えるのではないか。


 アメリカは特に、日本のような不良債権処理より、荒治療の方を好んでいるようだ。


2年連続100社突破 米銀破綻、昨年より早く
2010/07/24 11:17
 2009年は計140社に達したが、100社突破は10月。今年はこれを上回るペースで銀行が破綻している。
 08年の金融危機以降、大手金融機関の業績は回復したが、不動産市場の低迷で地域金融機関には厳しい経営環境が続いている。


 日本の北海道拓殖銀行や日本長期信用銀行のように破綻させてしまった方が処理が速い、という考え方もある。それはそれはアメリカらしい考え方だ。ソフトランディングばかりの議論では、日本の失われた10年から何も学んでいない、ということであろう。
 アメリカの不良債権処理とは、不良債権を抱えた不良銀行そのものの切り捨てであった。アメリカン合理主義だ。
 大手の三社、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、JPモルガン・チェースが安泰なら問題ない、というところであろう。
 もっとも、証券化商品などが複雑なために、日本のような処理が不可能なのかもしれない。

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