Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

本ブログ100本目を迎えました。

2004年11月30日 | 日々の雑感
うーむ、かわいい顔してやるもんだなあ、なっち。
asahi.comの記事によれば、「著作権の知識が欠如していた」と
所属事務所は弁解している。言われれば確かにそうなのだろう
が、そこまで話を難しくしなくてもいいんではないだろうか。


いったいどこまでが「パクり」で、どこまでが「影響を受けた」
とか「インスパイアされた」と説明できるのか。その境目を
見分けるのは、非常に難しいものだろうと思う。

もうちょっと考えを深めたいのだが、風呂が湧いたので
この辺にしておきます。



私が影響を受けたものって?と考える。あまりよくわからない。
何に感動した?熱狂して踊りだした?泣いた??
…実のところ、考えようとするとうまく説明できなくなるのだ。
そのくせ、そんなことかけらも考えていない時に限って、
気がつくとその対象が目の前にいたりする。

そういうものに出会いたくてやっているのだ。
朗読というものは。

ニシムラタツヤ・たっとひとりの朗読会「二十代の潜水生活」
悲しいくらいチケットが売れていません。もう悲しさ通り越して
不思議でしょうがないくらい。

もう、是非来て下さいませ。詳細は、このページから。

おかげさまで、本日記事をもって本ブログ100本目と
なりました。皆様がこんな駄文を読みに来て下さることで、
書く気もなんとか続いて来ました。ありがとうございます。
今後ともどうか宜しくおねがいします。

ドクターストッオオオオプ!!

2004年11月28日 | 日々の雑感
大相撲は本日千秋楽。幕下上位の取組を観戦中。
別に観ようと思って観ている訳ではないんですが…。

26日は仕事関係の労組の仕事で東京。2年連続の国会請願。
今年は参議院議員会館に詰めて、あちらこちらを行き来する。
昨年ほどの緊迫感はない。もう義務教育費については、
大勢は決まってしまっているから、か。

東京駅前に仮住まいしている文部科学省の前で解散の後、
都バスと大江戸線を乗り継いで森下スタジオへ。

燐光群「フィリピン・ベットタイムストーリーズ」を観る。

印象に残ったのは、フィリピンの俳優たちとの共同作業という
ことで、同じ戯曲をフィリピンの俳優のみ、日本の俳優のみの
組み合わせで連続上演するという体裁だったのだが、
フィリピンの俳優たちの「受け」の演技に最初、変な印象を抱いた
のだ。深刻な内容を語るその身体が、必ずしも深刻ではない。

技法として、そういうことなのかな?とも今これを
書きながらも思う。隠すことでよりアクチュアリティを表出させる、
ということは、演出法として(しかもよりありがちな手法として)
あるだろうなということは容易に想像できる話だからだ。

ただ、観た時の印象を正直に思い返すなら、
彼らの中にある「深刻でない感じ」というのは、技法うんぬんで
なく、彼らが彼らの現場で生きてきた状況が反映して成り立って
いるものではないか、と思った。日本人俳優との対比で、それ
が浮き彫りになったのが面白かった。

帰りは、古元、近藤(元Bstage)の両氏と新宿まで移動し、
いろいろ話す。23時50分発の「ニュードリーム名古屋3号」で
帰着。

土曜日はたまった「潜水生活」関係の仕事を片付けようと
思ったのだが、何か胃の辺りに異物感。飲食欲もでない。そのうち
吐き気も感じ、昼前から下痢が頻発。夕方になって何ともならず
近くの総合病院に行き、「胃腸炎ですかねえ~」と薬を貰い、
早々に就寝。11時間位寝たのでは?

今日になって状態は大分安定してきたので、残りのご飯を使って
雑炊を作って食べる。しょうがないけど、この足踏みは痛い…。

そういうわけで、今は腹の調子を様子見がてら、千秋楽を観ている
というわけです。

よし、高見盛勝った。俺も頑張ろう。

《写真=薬の説明書。》

drug


失地ヲ挽回セヨ

2004年11月25日 | 舞台芸術その他
文化振興事業団のT氏と電話で話す。

劇場という施設が一部(というか七ッ寺)を除いて、
ほとんど場としての魅力に欠けているのが名古屋の街の
大きな特徴だが、そんな状態を憂いているのは何も演劇人
だけではない。彼のような心ある人間にこそ、実権が伴って
欲しいのだが、そうならないところに(今のところは)役所の
亜流にとどまらざるを得ないかの団体のジレンマがある。

そんな彼が話すところによれば、まだ確定の話では
ないのだが、来年度からまったくお留守になっていた
「教育普及」の分野へのアプローチをようやく始めるらしい。

どんな内容かは「まだ教えられるわけないじゃないですか」と
分かりやすいはぐらかし方をする彼だったが、
もしそういう方向を軌道に乗せようとする動きが出て来たと
するならば、少しづつ名古屋の文化行政も変わろうとする
兆しが見えて来ているのかもしれない。

Afroはこれからも機会を捉えて、今後の動きを逐一追って
行きたいと思っています。本当に、今回が変わるための
最後のチャンスかもしれない。ならばその恩恵(不利益)を
被ることになる側=私たちが、直接声を上げて行かなければ
ならないことをとめる理由は、まるでないのです。

気付かないまま失っても、抗った結果失ったとしても、
それが失地であることには変わらないのだから。
取り返すべし。謎である何かを。

明日は東京出張。どこかのキンコーズからお送りします(笑)。



切ると血はでるが、あまり忘れない

2004年11月24日 | 朗読・声の周辺
稽古の後、中華。
師匠と、あと2人で話し込む。

これは「二十代の潜水生活」のページにも書いたの
ですが、やはり目標を設定することで何かを成し得たいと
思うときに、明確な期限を設けることの大切さ、
を今更ながらに思ったのです。

そんなカリカリしなくても、と優しい言葉を
掛けてくれる人は確かにいないわけじゃないのですが、
そういうきっかけに甘えてしまう自分がどうしようも
なく嫌なだけなのです。

いずれにしても、あと10ヶ月で20代は終わる。
それまでに自ら開いた祭りの列を、飾れるだけ飾ろうと
思います。

今回の朗読、舞台上では個人事業主ですから。

《写真=急かすついでに、京都駅ビルのツリー。
 早いってば…。》

kyoto2


ここ2日(なので長いです)

2004年11月22日 | 日々の雑感
大阪は…、6月のクロムモリブデンで芸術創造館
来て以来。今回も芝居を観に来たわけだが、大阪市内での
用事はそれ自体ではなく、大阪ドームへ。我が愚弟が所属して
いるこのチームが社会人野球の日本選手権に出場することに
なり、親戚一同と馳せ参じた、というわけ。

しかし広い、広いよ大阪ドーム。
レフトスタンド下にあるレストラン「アサヒ」で食べた
焼鶏丼はあまり美味しくなかったけど、椅子もゆったりして
いるし、天井が高い分、地元のナゴヤドームと比べると開放感が
ある。なんでここを本拠地にしていたチームが消えなければ
ならなくなったのか、いまいち繋がらない。

まあ、一般の観客の立場からしたら、だからこそ不甲斐ない、
というか経営者と名乗る資格もないような発言をくり返した
親会社のトップの行状に憤りを覚えるのだろう。持つ情報は適切に
公開して株主(顧客)の不安を取り除き、リスク・マネジメントを
確実に行うべきなのは劇団と同じなのに…。

試合は13時30分開始のはずが、前の試合が延長14回でも
決着せず、1死満塁からの得点を競うタイ・ブレーク方式にもつれ
こんだ関係で、終了まで観られず。当然、終わってから行こうと
思っていた精華小劇場も行けないまま、地下鉄と
京阪電車を乗り継いで出町柳。

タクシーのあんちゃんに当惑した顔をされながらも、
「洛北高校前!」と伝えて何とか開演前にアトリエ劇研の客席に
滑り込む。

ベトナムからの笑い声「643ダブルプレー」。

…まだ明日まで公演があるので詳しいことは抜き。
でも、今回は実は堀江さんに大注目っぽい。おかしいわあの人、と
口を利いたこともないのに断言してしまう。ごめんなさい。
最終話は泣けるかもしれない、とも思う。丸井さん、
ありがとうございました。

後はいつもの京都行きがそうであるように、
最終の新幹線で米原、最終の普通列車で大垣、木曽川、
タクシーで自宅。これで5000円。実は実家のある町は都に
近いのかもしれない。野菜が足りない。コンビニでキムチを
買い。午前0時すぎにぺロリ。俺的韓流。いや、単に野菜が
足りないだけ。

京阪神はやはり大きい。そして速い。観たい舞台ばかり。
たとえばこれ。Mさんも制作で頑張ってみえるみたいで何より。

そして今日は、学校行事の関係で、本日が3連休
の中日(なかび)。月曜日は名古屋市の公共施設は大抵が休日。
制作作業がほとんどできないので、原稿を片手にハンドルを握り、
両親が買ったという木曽川沿いの畑の用地を開墾する作業に
付き合ったり。

夜、衣装のコーディネイトをお願いする方と車中会議in金山。
面白くしましょう。

《写真=近所の俺的通称「幻の川」。木曽川北派川の支流》

river2


当たり前の話だが、俯くと前は見えない

2004年11月20日 | 朗読・声の周辺
い、いかんいかん。
忙しいから更新されてないだろうと思っていた
油田晃さんの「こんなものを食べた2」、今月に入って
からもう3本も書かれてあるじゃないか。
連れて行ってもらったニューヨークフィルの話も出てるじゃ
ないか。2ヶ月ほったらかしになってたのに…。

目を気は常に配って置くものだ、と痛感する。

18(木曜日)は、アクテノンで始めて複数人数に
見てもらっての、粗通し稽古。案の定、問題点続出である。

地の文、会話文という、通常の朗読における読みわけの注意点
もそうだが、まず今回の舞台を、自分がどのようなものとして
打ち出すか、その姿勢の基礎を今一度点検すべきであると感じる。

独りで舞台に立ったこともなければ、
今回のような会場で読むのも初体験。もう何から何まで
初めてづくしの不安極まりない船出なのだが、
そんなことはもとから織り込み済み、のはず、である。

不安を消すには、まず稽古しかない。
もしかすると、芝居に関わり始めて11年目、初めて私は
「役者」の領分にようやく触れ始めているのかもしれない。

当たり前の話だが、俯くと前は見えない。


「二十代の潜水生活」ようやく始動!

2004年11月18日 | 朗読・声の周辺
何せ全て1人きりで準備するのは、
ずいぶん久しぶりのような気がするので…。

とりあえずインフォのページを作りました。
こちらから「NEXT」をクリックしてお入り下さい。
順次、今回はチラシ折り込みもしない予定なので、
PDF等でアップしていけたらと思っています。
あと、予約フォームも。

朗読は奥が深いです。本当に。
まだ地獄のトバ口にたったばかりのヒヨッコですが、
皆様ぜひ聞きに来て下さい。それなりに趣向も、
かんがえております。徐々に明らかにして行きたいと
思います。

↓の箱入りヤギもそう申しておりますので…。

yagi2








このままソファーで眠りたい…。


終わりと始まり

2004年11月16日 | 日々の雑感
トラックバックした関連のニュースが、fringeに上がっていた。

この先、誰が残された立場を受け継いで行くのか?
あるいは、誰も引き継がずに新しい何かが取って
代わるのか?今のところはすべてがはっきりとしていない。

ただ、ひとつだけ言えることは、
名古屋という街に残る私を含めた人間が念頭に
置かねばならないことがまた1つ増えたということだ。
彼女が残した物を、いかに未来に繋げて行くか。

そういえば、日曜日に観たあおきりみかんが舞台上で
展開していたのも、そんなことだった。
想いの強さがシナリオを多少饒舌にし過ぎたきらいがあった
し、演技面の綻びはあるにはあったのだが、豊富な
稽古量がそれを気にさせなかったと感じた。

もっと盛り上がってほしい。もっと動員をあげてほしい。
続く者に対する壁は、高ければ高いほど良い。
端から差し出がましい言い方であれだが、そう思う。

写真は、実家に帰った際に目撃した、立ち食いヤギさん。
これだけ見たら、相当誤解されるだろうなあ、一宮市…。

yagi


地軸を探す旅(3…かな)

2004年11月13日 | 日々の雑感
実家に戻っています。
いや、今の自宅からたかだか30㌔しか
離れてないもので。

ことの発端は今週の水曜日(11日)。

「トラさんがさ、手術することになったんだわ」

という、飲みの会場ににかかってきた母の電話
だった。トラさんは私と母の間だけで通じる祖母の
通称で、本名は冨貴子という。私が物心ついたころ
に既に重度の緑内障を患っており、ほとんど目が
見えていない状態だったのだが、その境遇は口を達者
にしたらしく、にしむら家のなかで一番のお喋りだった。

この人のおかげである。私が小学3年生で名古屋市電
の全駅をそらで言えるという、三代目魚武に殴られそう
ガキになったのは。でもそういうのに付き合っていた
ことで、「11PM」をリアルタイムで見る不良小学生、
つまりクラスの隠れた英雄にもなれた。

その祖母が、心臓にペースメーカーを入れる手術
を受けるという。日取りも決めたそうで、あとは本人の
同意を取り付ける段になって母が尋ねたら、

「そんなの嫌だて」という反発の後、彼女は言った。

「ペースメーカーは要らん。それより補聴器を買ってくれ」

…病院内はこの発言に一時唖然となったようで、
主治医は母の話を聞いた後「でも、論点ずれてますよね」
ということを母と確認したという。

と、いうわけで手術は立ち消えになり、
とりあえず面会するという日曜日の私の用事も
ひとまずなくなったのである。今さっき聞いた話である。



そんな話を書いていたら、タイトルの話を書けなく
なっちゃったじゃないか。まったく。
今日はアーノルド、明日はあおきりみかん
観に行きます。潜水生活に関しての情報も明日、改めて。
あ、トップページに手を入れている最中なので少し散らかって
おります。ご容赦を。