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鹿嶋少将の航海日誌second

宇宙戦艦ヤマト新作情報・二次創作他、気になったものなどをお届け(^-^)

-希望の女神スターシア-宇宙戦艦ヤマトストーリー第三章・第二話

2021-11-03 21:36:00 | 宇宙戦艦ヤマト外伝


ユークリッド空間ホールを抜けた宇宙戦艦ヤマトの眼前には、見たこともない銀河が拡がっていた。



「おい。古代……。」
「艦長。」
「何だか予想を遥かに超えた別世界の銀河に来たようだぞ。」

「……まて。島。」
「今、アナライザーと計算したところ、あれは銀河ではない。」
「あれは一つの惑星だ。」

「……。一つの惑星だって?」
「凡そ10万光年も幅が有り、中心部に大質量のブラックホールが存在する惑星などあり得ない。」
島の意見はもっともだった。
だが、真田はこう説明した。

島。我々の暮らす太陽系が存在する天の川銀河にも、これ程ではないが存在する。



【直径1.2億km】土星の200倍という超巨大リングを構えている系外惑星。
ケンタウルス座の方向へ約430光年離れた場所に存在している系外惑星の"J1407b"。この星には土星のような環が30個以上あり、全体の直径は約1億2000万kmにも及ぶ。

「……それなら聞いた事がある。」

「そして、あの惑星はボソン体惑星と考えられる。」

ボソン体惑星はボソン星 (Boson star) とも呼ばれている。 ボース粒子から構成される仮説上の天体である(伝統的な恒星はフェルミ粒子から構成されている)。このタイプの恒星が存在するには、小さな質量を持つ安定なボース粒子が存在する必要がある。 ボソン星はビッグバンの初期段階で重力崩壊によって形成されうると考えられている。少なくとも理論上では、非常に質量の大きいボソン星は銀河核領域に存在することができ、この仮定は活動銀河核で観測される様々な特徴を説明することができる。ボソン星は暗黒物質の候補にも挙げられている。 おそらくあの惑星は更に特殊なボソン星同士が互いの周りを回っている連星系からの重力放射によってであると考えられる。と説明した。
更に真田が付け加えようとした時だった、雪の代わりに入った里都が話に加わった。

「考えられる事は私たちは別次元の宇宙に来てしまったと推測出来ます。」
「あのボソン体惑星がビッグバンそのものだと考えられます。」

「おお。流石は里都君。」
「里都君は科学が得意だったな。俺が付け加えて説明しようとした内容そのものだ。」

「俺たちは別次元の宇宙の始まりの空間に来てしまった……でも、何故、そんな空間にサーシアが必要なんだ?」

「島。あの惑星の中心部に恒星が確認出来る。
「謎解きは、あの恒星にあると思う。」

「まさか!真田さん!」

「そう。そのまさかだ。」

「……いや、しかし、あの中心部には大質量のブラックホールが存在する。その中央にある恒星へ降りる事は不可能に近い。」

「あの恒星はまだ、原始恒星だ。上陸は可能だ。」
「外縁部から一気にワープすれば、ブラックホールに捕まる事はない。」

「よし。島。ヤマトを外縁部へ。」

「外縁部へ。ヨーソロ。」

超巨大な名も無き惑星ボソン体惑星の外縁部に到達したヤマトは、その中心部中央に存在する原始恒星へと、一気にワープした。
ヤマト第一艦橋のメインスクリーンに投影された原始恒星は、何処と無く天の川銀河に存在するバーナード星に似ていた。



「バーナード星に似ていますね。」
上空に到達と同時に里都が口を開いた。

「そう云われてみれば似ているな。」
真田は口には出さなかったが、「やはり。」と手応えを感じていた。

「艦長。早速、上陸班を編成しよう。」

「うむ。」
進は班を編成するにあたり、山本の謹慎を解いた。

「真田さん。アナライザーをお借りします。」
「北野。艦(ふね)を頼む。」
「島、真田さん。北野のサポートを頼みます。」
「上陸には自分と椎名、最中そしてアナライザーで降ります。」

「了解した。サポートは任せておけ。」こうして進は二名の部下とアナライザーを連れ、上陸用舟艇サラマンダーで原始恒星の大地に降り立った。





【上陸用舟艇:コスモ・サラマンダー】

全長17.3m全幅17.7m 積載過重量20t 武装 前方固定式単裝陽電子速射砲×2門

ヤマトに搭載された惑星降下用の艦載内火艇。 衛星軌道上の艦船から敵地である惑星に降下することを前提に設計されており、艇体には装甲が張られ、地上制圧のために艇首に固定式単裝陽電子速射砲2門を持つ。 艇尾に4基のエンジン。下部にキャタピラを装備し不整地の疾走が可能。装甲兵員輸送車に大気圏突入能力と飛行機能を付加したような仕様である。 人員や物資輸送の双方を効率よく行えるように、大きさの割にはカーゴルームは広く、内側の壁面にはロングシートの座席がある。乗降扉は艇正面にある。 艇内レイアウトはカーゴルームが前、操縦席が後部上方にあるという独特なもの。操縦室は4人乗りであり、パイロットは後部の専用扉から乗降する。カーゴルームと操縦室はつながっておりカーゴルームからの乗降も可能である。



第三章
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つづく。


この物語りは、プレイステーションシリーズ【宇宙戦艦ヤマト-二重銀河の崩壊-】の外伝的オリジナル二次創作外伝です。
挿し絵的画像はイメージです。

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