
[やるねぇ。]

百戦錬磨の優秀な指揮官であるダッチは、ゲリラ部隊によって捕獲された政府の要人達を救出するため、ダッチの元戦友で、現在はCIAで働いているディロンにより緊急招集された。
黒人の軍曹マック、噛みたばこを常用しているクーパー、ネイティブアメリカンの末裔で鋭い第六感を持つビリー、メキシコ系アメリカ人の"ポンチョ"、大きなワイヤー眼鏡の通信兵ホーキンスを加えたエリート・チームを率いて、中央アメリカに位置するバル・ベルデ共和国の密林地帯に出動した。
現場に降りたったダッチらは墜落したヘリの残骸の他、皮膚を剥がされ、木に逆さ吊りにされた隊員たちの死体を発見、その後ゲリラのアジトとなっている村を襲撃し、ゲリラを殲滅させるが、現場の状況が事前の情報と大きく違う事を不審に思ったダッチが、CIAのディロンを問い詰めるが、ディロンは、人質救出作戦はダッチら優秀な兵士を駆り出すための嘘で、本当の目的は総攻撃作戦を控えたゲリラを殲滅させ機密資料を持ち帰るためであり、ヘリの死体は要人ではなく偵察隊であったことを白状した。
任務を終え、そこで捕らえたゲリラの生き残り女性兵士のアンナを道案内役として拘束し、脱出ポイントへ出発する一同。
しかし、彼らの動向はサーモグラフィーを使う何者から監視されていた。
脱出ポイントへの道中、脱走を試みたアンナを追ったホーキンスが何者かに殺害され姿を消し、目撃者のアンナを問い詰めても[見えない何者かが襲ってきた。]との一点張りだった・・・
反発も有ったがダッチは、それを信じ、ホーキンスを捜索した。
捜索中、ブレインが未知の武器で射たれ死亡、駆け付けたマックは半透明な姿に怪しく輝く2つの目を目撃し、合流したダッチ達と共に、その何者かが逃げた方向へ一斉射撃を展開するが、そこには何も仕留めた痕跡はなかった・・・
ディロンはゲリラの残党の仕業だと主張するが、更に、その夜ブレインの死体が持ち去られると、ダッチはその何者かは自分達を獲物として狙っており、それを倒さないと生きて帰れない事を悟る。
アンナから、一斉射撃の際に相手も傷を負った事を聞いたダッチ達は、多数の罠を仕掛けて待ち伏せる。
そしてアンナが「人間を狩り、その頭蓋骨でトロフィーを作る悪魔」の言い伝えを物語った直後、何者かが罠にかかり、姿を見せた"それ"は光学迷彩で姿を隠し、肩にはプラズマキャノンを装備した異星人=プレデターだった。
異星人=プレデターを取り逃がしポンチョが重傷を負い、マックが追跡しディロンも加勢に向かうが、二人とも返り討ちに遭ってしまった。
ダッチらの脱出の時間を稼ぐために単身で異星人=プレデターとの決闘に挑んだビリーもあえなく瞬殺されると、さらに追いつかれポンチョも殺された。
そして道中、異星人=プレデターが非武装者を襲わないことを見抜いたダッチは、アンナだけを脱出ポイントまで先に走らせ、自身も異星人=プレデターから必死に逃げるが、滝つぼから岸に這い上がった所で、とうとう追い詰められてしまう。
ところが異星人は泥まみれのダッチを見つけることなく去っていった。
僅かな火薬を残して銃火器をすべて失ったダッチは、決戦に備え体中に泥を塗り、サバイバルナイフで木を削って弓矢や投げ槍などさまざまな武器、幾つかの罠を作り、準備が整うと、炬(たいまつ)を燃やし、雄叫びをあげ異星人=プレデターを呼び寄せる。
一進一退の勝負は肉弾戦にまで及ぶが、ダッチは追い詰められながらも罠のある場所まで異星人=プレデターを誘い込み、吊り上げていた巨木を落として致命傷を負わせる事に成功した。
だが、瀕死の異星人=プレデターは「手首の装置」を起動させ高笑いを始めると、ダッチはそれが自爆のカウントダウンだと悟り走り出す。
それは森林が丸ごと吹き飛ぶほどの大爆発をお越し、直後、夜明けとともにアンナを乗せた救出ヘリに、奇跡的に難を逃れ立ち尽くすダッチを救出した__。
[二度目は1990の夏。しかも一度目、同様に猛暑の夏。]
[そして、三度目は2018年の猛暑の夏だ。]
[どの年も異常に暑い夏だ。今年も猛暑の夏!]
【武装警察隊:天海隊隊員 仲間 恵】
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