国家と人生 竹村健一×佐藤優対談の49ページ 2007年12月5日初版発行 太陽企画出版
佐藤優 この前まで「琉球新報」の会長だった宮里昭也さんに久米島シンポジウムで直接聞いたら、
「佐藤さんがおっしゃるとおり、沖縄に反米意識はないですよ。あなたは血が入っているからわかるんだ」
といっていました。
沖縄のマスコミも米軍や自衛隊の基地に対しては激しい論調を展開する。本土の人はこれを
見て、「沖縄のマスコミは反体制だ」錯覚しますが、これは大きな勘違いです。沖縄のマスコミ、
とくに新聞が激しい論調を展開するのは基地に関する問題だけで、その他のこと、沖縄の政治家や
地場経済人の批判などは決してしない。たとえば国場組という沖縄最大の土建業者が経済危機に
陥ったときも、「日本経済新聞」がまず書いて、沖縄の新聞はそれを後追いする形でした。
ですから「琉球新報」や「沖縄タイムス」には上手な読み方が必要なのです。両紙ともとても
保守的な新聞で、自分たちが不利益を受けない遠い場所のことは批判する。しかし、自分たちの問題、
たとえば沖縄の政治、経済、社会問題に関しては、「みんなで沖縄を守ろう」という姿勢がありあり
と見えます。1種の「沖縄同胞主義」です。
佐藤優 この前まで「琉球新報」の会長だった宮里昭也さんに久米島シンポジウムで直接聞いたら、
「佐藤さんがおっしゃるとおり、沖縄に反米意識はないですよ。あなたは血が入っているからわかるんだ」
といっていました。
沖縄のマスコミも米軍や自衛隊の基地に対しては激しい論調を展開する。本土の人はこれを
見て、「沖縄のマスコミは反体制だ」錯覚しますが、これは大きな勘違いです。沖縄のマスコミ、
とくに新聞が激しい論調を展開するのは基地に関する問題だけで、その他のこと、沖縄の政治家や
地場経済人の批判などは決してしない。たとえば国場組という沖縄最大の土建業者が経済危機に
陥ったときも、「日本経済新聞」がまず書いて、沖縄の新聞はそれを後追いする形でした。
ですから「琉球新報」や「沖縄タイムス」には上手な読み方が必要なのです。両紙ともとても
保守的な新聞で、自分たちが不利益を受けない遠い場所のことは批判する。しかし、自分たちの問題、
たとえば沖縄の政治、経済、社会問題に関しては、「みんなで沖縄を守ろう」という姿勢がありあり
と見えます。1種の「沖縄同胞主義」です。
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