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ACID JAZZ FREAK

一時のブームとして流されがちなアシッドジャズ。その作品群を取り上げ、思うところを書いていく、時代に逆行したブログです

Ulf Sandberg Quartet

2021年05月05日 | INSTRUMENTAL

ピアニスト、Ulf Sandberg 率いるワンホーン・カルテットのアルバム。

このブログは、いわゆる『アシッド・ジャズ』を紹介するブログなので
スタンダードなジャズ、つまり4ビート中心でハードバップ的な作品は紹介しないのだが、
このアルバムはスタンダードなジャズアルバム、と言えるかもしれない。

とは言え、ここで紹介するワケは、
この作品がACID JAZZ レーベルからリリースされた、ということだけでなく、
JTQのオルガニスト、James Taylor にジャズを教えた人物でもある、という点だ。

リリースされたのは80年代の終わり、ちょうどアシッド・ジャズのブーム真っ只中だ。
当然、ハードバップ~モード~新主流派の時代ではない。かと言って
それらを消化した後の、高度で難解なテクニックが畳みかける「現代ジャズ」でもない。

使われる楽器はアコースティックのみで、フュージョン的要素もなく、ヒップホップ的でもない。
抽象性が高いとか、実験的要素みたいなものも無い。

内容を聴く限り、悪く言えば平凡な印象。
往年のジャズ喫茶では、あまりウケないだろうな、とは思う。

この良い意味での中途半端さは、「ちょうどいい感じ」でクラブへの親和性が高かった。
アシッド・ジャズは、もともとジャズの要素を含んでいるので、プレイリストに
このアルバムの1曲が混ざったとしても、違和感なく溶け込む。

「ジャズのアルバム」として聴くと物足りないかも知れないけれど、
「ジャズ度」が高すぎず、かと言って存在感はある不思議なテイストは、
R&Bやテクノ・ミュージックにつなげても違和感なく流れる。


#1 Bolivia は、Cedar Walton のアレンジを踏襲している。
G一発で16bars引っ張った後の展開が聴きどころ。
Red Sky(Freddie Hubbard)、Recorda Me(Joe Henderson)のように、
ベースイントロの楽曲はクラブ向きな気がする。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (初めまして)
2022-03-23 21:28:17
最近こちらのブログを見つけ、楽しく拝見させて頂いております。是非、Kendrick Lamar のTo Pimp a butterfly についての記事を読みたいです!検討宜しくお願い致します!
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Unknown (acidjazzfreak)
2022-05-24 09:21:55
コメントありがとうございます!
Kendrik Lamar も気になってるヒップホップ・アーティストの一人なので
掘っていって、いつか記事にしたいと思います!
返信する

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