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かなり昔の話だが・・・

2006-04-28 20:24:12 | エンジニア関連
 「エンジニア関連」は今回、新たに追加したカテゴリである。

 思いつくままに、ソフトウェア関連のことについて書いていく予定である。

 たまにハードウェア関連のことも、書くこともあるかもしれないので、「エンジニア関連」としておいた。



 表題のとおり、かなり昔の話になるが、客先にソフトを納品しに行った際の出来事を書いてみる。

 さてそのソフトは、以前に納めていたソフトの新バージョンで、以前のバージョンにはなかったおいらが開発した新しい機能がついていた。その機能のおかげで、そのソフトは格段に使いやすくなっていたのだ。

 客先に着き、納品作業を開始する。とは言っても、サーバにそのソフトをCDからコピーするだけだ。各クライアントマシンには、起動時にサーバにあるプログラムを見て、新しいバージョンが入っていれば、新しいバージョンに自動的に更新し、その後起動するという、保守コスト削減の為の仕掛けを作っておいたからである。

 問題なく作業が終了したあと、客先のシステム担当者への説明をする。客先はそのソフトについて保守契約を結んでいた為、別に費用が発生するわけではない。

 新しい機能について一通りの説明が終わった。システム担当者の話では「うちでは、いらないなぁ」という話ではあった。「そうですか、よかったら使ってみてください」ということで、客先をあとにしたのであった。



 数週間後、別の用事で同じ客先を訪問してみると・・・いきなりそのシステム担当者がでてきて、開口一番「あの新しいやつ、使ってみたら良かったんだよ。あの機能を拡張できない?」と、新規開発を依頼してきたのである。

 当時、忙しくてとても出来なかった。事情を話して、申し訳ないけれどもと断った。新規開発を受ければ、また開発費を頂けるところではあったが、納期に追われる毎日であり、安請け合いは出来なかったのだ・・・

 システム担当者とて、人間だ。その場では不要な機能だと思って、誤った判断をしてしまうこともあるだろう。しかし開発者がそんな不要なものを作っているほど、暇はない。格段に良くなる機能を作り込むのである。(例外もあるけどね)

 とはいえ、「使ってみたら良かったんだよ」とは、エンジニア冥利につきる。日頃の苦労が報われるというものだ。たとえ、最初に「すげない対応」をしても許してやろうというものだ^^

 関係者の理解不足によって良い機能が使われなかったり、仕様から削除されてしまったりするのは残念だが、やがて見直される時が来るかというと、やはり来ないような気がする。

 それを考えると前述の経験は幸運な部類に入るのではないだろうか。


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