Escape Space

私にとって、現実逃避の場所。
  そして、居心地のいい場所。
映像、絵画の空間にドップリと、浸かりたいですね。

「グエムル」漢江(ハンガン)の怪物

2006年09月03日 22時56分47秒 | 劇場鑑賞
  ちらし表


大量のホルマリン?を漢江に流した為か、魚類、両生類、爬虫類的
な怪獣が、突然襲いかかり、一瞬の内におだやかな漢江の河川敷は、
阿鼻叫喚の修羅場と化してしまった。

そしてパク家の13歳の娘ヒョンヒが、父親の手を離れ、怪獣に連
れさらわれてしまう。

死んでしまったと悲しみに泣き叫ぶパク家の人々に、ヒョンヒから
携帯電話が入り、助けに行こうとするのだが、怪獣のウイルスに感
染していると疑われ、隔離状態で身動きが出来ない。


監督:ポン・ジュノ(今年37歳)

出演:ソン・ガンホ(今年39歳)、コ・アンソ(今年14歳)、
ピョン・ヒボン(今年64歳)、ペ・ドゥナ(今年27歳)、
パク・ヘイル(今年29歳)

2006年 韓国映画 120分

お薦め度:85%


韓国の怪獣映画を観てまいりました。
三流映画的な物だろうと期待せずに観てましたが、意外と河川敷で
の怪獣騒動など、うまくCGと合成してあり、リアル感は一流物の
ように感じました。

プレデターのようなグロテスクな口から人を呑み込んだり、出した
りする様子も気持ち悪さ感、充分でなかなかいい。

それでいて、猛スピードで走りながら、滑って転んだりと愛嬌さも
あるという不思議な生き物?・・・

人を丸呑みはするものの、喰いちぎるシーンはないんですが、口か
ら人骨や肉片を吐き出すところは、気持ち悪い。

でも、何と言っても、このパク一家が力を合わせて、幼い娘を救い
出そうとする所が、コミカルに、そしてホームドラマ的な人間模様
がおもしろいですね。

そして、公害問題、ウイルス騒動と怪獣よりもっと怖いのは人間で
あると言っているように思いました。

ラストは期待を裏切り、意表をつく結末に驚いてしまい韓国ホラー
を感じさせてくれます。

怪獣のラストのCGは、ちょっと手を抜いた三流シーンのような気
も致しました。

日本の怪獣映画は子供向きですが、こちらの映画は大人向きの怪獣
映画で、ホームドラマ的、韓国独特のスリラー映画のようで、結構
楽しめた気が致します。

出来れば、怪獣一匹じゃなくて、数匹いれば緊迫感や物語の展開に
幅や奥行きが出来て、もっと面白いのではと、おっさんは思ってし
まいました。