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「武士の一分」
お毒見役の下級武士キムタクが、赤ツブ貝の神経毒に当たり、
城内は殿様の暗殺かと右往左往の大騒ぎ。
しかし、食中毒とわかり平静さを取り戻す。
そして、料理所の責任者である広式番の小林稔侍が、自宅で
般若心経を唱えながら切腹。
一方、キムタクは高熱に3日昏睡状態に陥ったが、妻の壇れ
いの看病のおかげで、一命を取り留めた。
しかし、失明してしまい武士として勤めが果たせないと考え
たキムタクは、自殺をしようと思ったが、妻の愛情で生きる
気力を取り戻す。
でも、先行きと家計の事を考えると、親族会議で決まった妻
に好意を寄せている番頭の坂東三津五郎に、妻は相談に行か
ざるをえなくなった。
快く引き受けてくれた坂東だったが、見返りに密会を押し付
けられるのである。
その密会の噂を叔母である桃井かおりから聞かされたキムタ
クは、使用人の笹野高史に妻の後を付けさせる。
後をつけているのを知った妻は、自ら事情を夫に告白するが、
自分のふがいなさに嘆いた夫は、妻を即刻離縁するのであった。
その日から、キムタクは、意を決したように剣の稽古をする
のであった。
監督:山田洋次(大阪・今年75歳)
出演:木村拓哉(東京・今年34歳)、壇れい(京都・今年
35歳)、笹野高史(兵庫・今年58歳)、坂東三津五郎(
東京・今年50歳)、小林稔侍(和歌山・今年63歳)、桃
井かおり(東京・今年54歳)、緒形拳(東京・今年69歳)
お薦め度:80%
「たそがれ清兵衛」「隠し剣鬼の爪」とこの映画が三部作と
なった、よりリアルな下級武士の生活を描いた物語。
山田洋次監督の独特な切り口のリアルムードな映画になって
おり、メリハリよりも漢方薬のようなじわじわ効いてくるよ
うなカンジであります。
キムタクが出ていないなら、そんなにうける映画ではないよ
うな気もします。
ただ、この一分という言葉、意外と流行るかもしれません。
つまり、私なりに思うには、自分をごまかせないこだわり感
のような解釈を致しました。
小林稔侍や坂東三津五郎にも武士の一分があったのでしょう。
違うかな?
妻の壇れいにもあったに違いありません。
だから、それぞれの人の一分があり、「俺の一分はこうだ」
っと言い合うような流行になるかもしれません。
見どころは、決闘シーンでしょう。
そして、夫婦愛なんでしょうね。
この映画、女性向かもしれませんね。
男性にとっては、ちょっと物足りなく思うかもしれません。
前作の二作の方が、個人的には良かったと思いました。
ところで、離縁されていた妻は、身寄りもないのにどこへ
行ってたのでしょうね?笹野宅かな?
余談ですが、2日のSmaSTATION,あれはひどかったですよね。
ほとんど、キムタクがしゃべらずじまいで、Vばっかり延々30分。
ファンは、絶対怒っているでしょうね。
また、いつもながらシンゴのしゃべりのヘタな事!
とりとめない白々しいしゃべりは、ムカツキますね。
喫茶店でしゃべっている会話ですね。
ゴロウちゃんの方が、まだまともだと思います。
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